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2010年02月11日

泣ける話 7 セピアな思い出

セピアな思い出∫泣ける話 より


170 :大人になった名無しさん :04/10/12 04:22:02

ところで、なんで良いヤツに限って、早死にするんだろうな。
俺も8年前、親友を失ってる。

高校1年の時にその親友が死んだとき、自分でも信じられないくらい泣いた。
忘れもしない夏休み間近、月曜日の全校朝礼。
ハゲの校長が壇上に上がって、しばらく沈黙したあと、しゃっくりまじりの声で俺ら生徒に前日の訃報を報告してきた。
その報告を受けた瞬間、俺は学ランを頭にかぶせて大声出して泣いた。
つられて泣いてるやつの鳴き声がいろんな角度から聞こえてた。
俺はもともと無口な方でいわゆる「クールなヤツ」って周りから言われてた。
そんな俺が大声出して泣いてるのがみんなには衝撃だったかもしれん。
すぐに担任のセン公がかけつけてきて、俺を抱きしめて一緒に泣いてくれた。

通夜の時、朝の出来事を誰かに聞いたらしく、親友のかあちゃんも俺を抱きしめてくれた。
小さな声で「ありがとう、アンタみたいな親友をもてて、あの子は幸せ者やった」って言ってくれた。俺はまた泣いた。
それから何度か女子に告白された。理由は全校朝礼の出来事で心が打たれたんだってよ。
そんなもんこっちは望んでないんだよ。

つーか、なんで良いヤツほど早く死ぬんだろうな。



275 :大人になった名無しさん :2005/03/24(木) 10:07:59

たまに思い出す、俺たち家族

―俺と弟、おやじ―

これが俺の物心ついた頃からの家族だった。
かあちゃんがいない理由は小学生の時になんとなく。
かあちゃんの親がおやじに額を畳にこすりつけるような詫びをしにやってきたのは知っているが、それ以上は知らない。
ていうかどうでもよかった。

トラック乗りのおやじもいつ家に帰ってくるのかわからん男だったから、
いない時はじっちゃんのアパートに、いる時は3人で家に、という具合だ。
じっちゃんとこと違うのは、うちの方が雨漏りがたまにするくらい。
大した違いはない。
「兄弟一致団結して」というのは嘘八百。
喧嘩は絶えず。 おやじがいてもいなくても関係なく、殺伐とした兄弟だったように思う。

そんなある日、おやじが土日2日間休みが取れたからと言う。
そしておもちゃ屋につれてってやると言う。
おもちゃ屋かよ、別に欲しい物なんてねーよ、と思ったが口には出さない。
弟も弟で、興味ない様子。

果たして休日を有意義に過ごせるのだろうか?



276 :大人になった名無しさん :2005/03/24(木) 10:09:38

日頃薄汚いおやじが朝から床屋に行った。
俺と弟はじっちゃんの家に前もって用意してもらった新しい服を取りに行った。
3人が合流したのは10時30分。
こぎれいな3人に汚い黄色の軽自動車で向った。

到着。
とりあえず昼を食って弟と距離を保って歩いていると後ろを歩いていたおやじがいない。
「いねーじゃねーか、おやじが迷子になるなよな」
「そうだな」
弟と意見が合った。
探していると、見つかった。
ボードゲームのコーナーにいる。
しゃがみこんで何かを手にしている。

「将棋セット」

駒と折りたたみの板のセットだ。
将棋? なんで将棋なんだよ、と思った俺。
とりあえず、俺はその後学校で知ってるやつに聞いてメモして家に帰った。
弟はとっくに将棋のことなんか忘れてテレビを見ている。
嫌がる弟に強制的にルールを覚えさせ、ひとまずやってみた。
3分で終わった。
勝負がついたからではない。
つまらんくなって弟が駒を投げたからだ。

その日から将棋セットは押し入れの奥へ行った。



277 :大人になった名無しさん :2005/03/24(木) 10:11:51

今日は喪主である俺がいろいろと動いた。
身内もほとんどいない俺たち家族だが、盛大に行いたいとの俺たち兄弟の考えで、おやじにとって満足できる出来映えだっただろう。

弟は仕事先の海外から家族と共に、俺は離婚した1ヶ月後にその日を迎えた。
おやじは体を壊したのが3年前、寝たきりになっってしまったのが半年程前だ。
痴呆?みたいなものにもなっていた”らしい”。
苦しまずに逝けたのが幸せか。

棺を前にして俺と弟は話しをした。

「あの時のこと覚えてるか?将棋セット」
「覚えてる。おやじ、嬉しそうだったな。」

急に俺は、探して見たくなって押し入れを探した。
すぐ見つかった。
弟と一緒に箱から開けてちょっとやってみようかという話しになった。
駒を並べ終え、始まって10分ほどした時、ヘルパーのE子さんが立ち止まったままこちらを見ていたのに気がついた。
E子さんはおやじのことで本当に世話になった人だ。


「あ、どうかなさったんですか?」俺は聞いた。
「お父さま、今年の初め頃でしたかしら、その駒を握って涙を流しながら、
 仲良うしろよ、仲良うしろよ、とおっしゃっていたもので・・・」

みるみるうちにE子さんの顔が紅潮している。
目の前の弟は下を向いたまま動かない。
俺は、箱の中に入っていたおやじが自分で鉛筆で書いた駒の動き方のメモを見ながら泣いた。

おやじ…

うまく書けないが、これが俺たち家族でした。



726 :大人になった名無しさん :2007/04/22(日) 21:27:50

R君が小5の頃、R君のお母さんが病気で亡くなった。
何でかは忘れてしまったけど。
R君はいつも活発な子で、学校ではムードメーカーみたいなタイプだった。
だから友達みんなもR君にいつも励まされたりしてるから
R君の事、励ましていこう、と思ってた。

だけどR君は葬式のとき全くもって泣いてなかった。
むしろ、笑ってた。
大爆笑してた。  お母さん死んだし~、うけんねって。
みんなR君が頭おかしくなっちゃったんだ、と思った。

違った。
みんなが、心配するから。
みんなの前で泣いたらみんな気まずくなっちゃうから、迷惑かかるから

笑った。

あとから友達の話。
葬式のあとR君はお父さんと二人ずっとずっと
泣いていた。

今でも、彼は彼のお母さんが居ない事を知らない人にお母さんの話を
されてもワラってる。
実際、転校してきた子に言われていた。

凄い豪華だね。 そのお弁当、全部お母さんの手作り?
母さんじゃない、自分だよ。
お母さんは作ってくれないの?
うん。
何で?
作れないからかな。
何で作れないの?
ちょっと遠くに住んでるんだ。 

R君より強い人を見たことがない。


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Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 10:16 │Comments(0)泣ける話

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小さい頃の夢はマザーテレサとジャンヌダルクでした。
あれから20数年、今では立派なメタボとなりました。

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