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2010年02月23日

泣ける話 14  思い出のタバコ

No.504 ☆☆☆思い出のタバコ★★★ より


646 :774mgさん :2006/04/02(日) 17:54:10 ID:SOXwi9qL

先週命日だったので書き込ませていただきます。

俺の近所には2つ上の姉ちゃんがいた。

その姉ちゃん空手の段位保持者で小学生の俺から見れば最強の存在だった。そして可愛かった。
生まれつき茶髪で虐められていた俺を助けてくれて、喧嘩の仕方とか教えてくれた。
ある日虐めていた奴らを返り討ちにしたとき俺はそのことを報告しにいった。

「いい?○○(俺の名前)。人が暴力に訴えていいのは最終手段だよ?
すぐに腕を上げるのは男として最低だからね!」

彼女がそうやって俺に教えてくれたことを今でもちゃんと覚えている。

高校に入ってすぐ俺が告白して、姉ちゃんと付き合った。
もちろん彼女と喧嘩しても力で勝つことはできなかったw。俺の心の中でやっぱり最強の存在だった。
そんな彼女と17歳のとき、俺は寝た。
初めて女を知った日だった。最強の彼女はやっぱり女だった。

そのとき彼女はキャスターマイルドを吸っていて

「体に悪いから二十歳になるまで吸っちゃ駄目だぞ~」

19歳のくせにそんなこと言うと煙をふかしながら彼女は言った。



647 :774mgさん :2006/04/02(日) 17:56:07 ID:SOXwi9qL

そして彼女を追いかけるように同じ大学を受験、そして合格。
同じ大学で彼女と楽しい時間を過ごしたかった。過ごすはずだった。

入学式1週間前、彼女は死んだ。交通事故だった。
最強の存在だった彼女はあっけなく死んでしまった。
通夜のとき彼女の棺桶に沢山のキャスターを入れてやった。不思議と涙は出なかった。

そして普通に学校に通って成人式を迎えた。友達と酒飲んで酔っ払って帰宅している途中だった。
タバコの自販機を発見。彼女の言葉が思い浮かぶ。

近寄ってたどたどしい手つきで小銭を投入。
キャスターマイルドのボタンを押す。

家に帰ってからく暗い部屋の中タバコに火を点した。
吸い方がわかんなくて思いっきり吸って、むせた。
そして、もう一口恐る恐る吸ってはいた。

彼女の匂いだった。
涙が出た。思い出、温もりが走馬灯のように頭をかすめ。ただ泣いた。
今までためてきたものを全部流すように泣いた。

そんな俺は今21歳、吸ってる銘柄はもちろんキャスター
彼女の命日になるとキャスマイを2箱買って、1つは墓前にもう1つはゆっくり時間をかけて吸いきる。
そうすれば彼女がすぐそばにいるように感じるから。

由佳
いままで楽しい思い出をありがとう。
お前のことは忘れない。



194 :774mgさん :2005/09/26(月) 02:53:02 ID:NR/Ccfbm

禁煙して、と言った彼女に駅の改札口で振られた後、
俺はホームで呆然と電車を待ってた。

もう21時をまわってて、田舎だから他にはオッサンしかいなかった。
とりあえず一部始終はそのオッサンに見られていたと思う。
もう全部どうでもよくなって、自販でセッタを買って喫煙所まで行って気付いた。

火がない。
急にいろいろ思い出して、惨めになって、
目を潤ませながらカバンをゴソゴソやってる俺に、オッサンが
火、いるかい?
俺はうなずいて火をもらい、一服した。
同時に、涙がこぼれた。
お礼の一言を口から出すことができなかった。
オッサンは、俺の肩をたたいたあと、黙っていてくれた。
オッサン、ありがとう。



690 :774mgさん :2006/04/11(火) 17:34:02 ID:r1P/Plcj

姉は中学校の頃からセブンスターを吸っていた。

私と7個年の離れた姉は、私と双子の妹が10歳の頃から、家庭の事情で自分の事なんて放り出してずっと一人で私達を育ててくれた。
母は元々体が弱い人で、私達双子を産むときに死んでしまったそうだ。
母が死んでからは父が私達を育ててくれた。
その父は私が9歳の時に仕事をクビになり、中卒で就職した姉の給料だけを頼りに生活していた。
でももちろん姉の給料だけでは足らず、生活保護などの知識は全くなかったため、うちの家計は苦しいどころか借金まみれになっていった。

姉は普段の事務職の他に、コンビニで深夜バイトに入った。
姉には休みなんかなかったんじゃないかな。
そんな状態の中、父が倒れた。脳梗塞だった。
命は助かったが後遺症が残り、右半身が動かなくなってしまった。



691 :>>690 :2006/04/11(火) 17:45:58 ID:r1P/Plcj

姉は毎日満足に寝ないまま仕事へ行き、休みの日には私たちを連れて父の所へ連れてってくれた。
毎日仕事で大変なのに、家事もご飯作りも全部やってくれた。
くわえ煙草で料理をする姉の姿はいつも見ていた。

私と双子の妹によく優しくしてくれた。
姉と話せるのは朝、学校に行くまでの2時間だけだったがすごく楽しかった。

そんな状態が続き、私たちが中学2年になってすぐ、2度目の脳梗塞で父が死んだ。
それからも姉は私達の学費や生活費を稼ぐために一生懸命働いてくれた。
私達はなんの不自由もなく地元の短大ではあったが、大学も卒業させてくれた。



692 :>>691 :2006/04/11(火) 18:06:18 ID:r1P/Plcj

在学中は私も妹もバイトして、姉がコンビニで働かなくてもいいようにと、自分たちの学費分だけでもと、一生懸命働いた。
姉の25歳の誕生日には2人で初めての誕生日プレゼントを渡した。
あまり高いものではなかったけど、マッサージチェアをあげた。
すごく喜んでくれてうれしかった。

大学を卒業した年、双子の妹が結婚した。
相手はとても優しそうな人で、よく家に遊びに来ては姉の手伝いをしてくれた。
私は卒業後すぐに地元の幼稚園で働きだした。
その幼稚園で同じ保育士として働いていた今の旦那と3年後に結婚した。


久しぶりにみんなで会い、お酒を飲んだ時、姉は酔っぱらって、煙草を吸いながらこんな事を言った。

「アンタ達2人とも、やっと結婚してくれたからやっとお姉ちゃんも身を固められるよ。」と。

詳しく聞くと、この時連れてきていた男の人と、16歳の時から付き合ってたって。
父も大変な事になり、私たち2人がちゃんと大人になって結婚しない限り、
私一人では幸せになることなんか出来ないとずっと彼氏を待たせて、
私たちを見守っていてくれたようだ。

私と妹は大きな声で泣いてしまった。
今まで姉は、愚痴も泣き言も言わず、いつも笑顔で私たちを支えてくれた。
ずっと姉に頼ってばかりだった。

そんな姉も今はいそいそと結婚に向けて準備している。
もちろん、くわえ煙草で。
いつの間にかセブンスターはホープのメンソールになっていた。


これまで姉はどれだけの不安と愛情で私達を育ててくれたんだろう。
どれだけの自分を無駄にして私達を笑顔にしてくれたんだろう。
姉に怒られたり、笑わされたり、たくさんいろんな事があったけど、これからは私達がお姉ちゃんを支えて行くからね。
10年もお姉ちゃんのそばにいてくれた、旦那さんと幸せにね。

お姉ちゃん、結婚おめでとう。
ここまで育ててくれてありがとう。

お姉ちゃん、大好きです!



912 :774mgさん :2006/07/31(月) 04:14:57 ID:FilFKxqZ

セブンスターカスタムライトかな。去年逝った親父が吸ってたもんで。

正直言って親父にはろくな思い出がない。
酒、煙草、ギャンブル…全部やってる人間だった。まるでドラマにでも出てきそうなダメ親父。
糖尿になって酒煙草を辞めろ、と医者に言われても「酒煙草が出来ねぇなら死んだ方がましだ!」とか言ってたなぁ…
お金も家にはろくに入れず、しょっちゅうお袋と喧嘩してた。
こんな親父だから当然俺は親父の事を軽蔑してた。今でもそうだけど。

ただ、一度だけ尊敬出来た事がある。
中1の時に親父の仕事を手伝ったんだよ。
その時ばかりは普段とは違って仕事に集中している姿に、俺は親父を誇りに思った。
そのあと休憩になって喫煙所へ行き、親父が煙草を吸い出した。
すると親父は、ぽろっと「〇〇、俺みたいにはなるなよ…自分の好きな事を全力でやればいいんだからな…」と溢した。



913 :774mgさん :2006/07/31(月) 04:30:03 ID:FilFKxqZ

何故かは分からないが涙が溢れた。どうしようもなく泣いた。
親父は黙って俺の肩を叩きながら煙草をふかしていた。
その後、俺は何とか大学まで進んだ。
その間も親父は今まで通り体たらくな生活を繰り返していた。

そんなある日、親父は突然逝った。心筋梗塞だったらしい。
葬式では家族全員涙なんか流さなかった。
とりあえず一段落して、親父の部屋を掃除していると3枚の手紙が出てきた。
それは俺、兄貴、お袋宛てだった。
その手紙の旨は、8割近くが謝罪文だった。
それも汚ったねぇ字で。
俺たちはその手紙を黙々と読んだ。

みな自然と涙していた。俺も号泣した。俺の手紙の最後には、
「俺は人間の屑だ。しかも親父としてお前に何も残してやれなかったが、お前への気持ちは本物だ。
 絶対に俺のようにはならないでくれ。」と書いてあった。

「あんたみたいになんか絶対になるかよ…」俺は震える声で呟いた。


その後俺もいっぱしの社会人となり、忙しく会社で働いている。
休憩時間、喫煙所で煙草を吸っていて、ふと、あの時の事を思い出す事がある。
来週あたり、墓参り行ってやるかな…水代わりの焼酎に、線香代わりの煙草でも持って…



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Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 08:41 │Comments(2)泣ける話

この記事へのコメント
これは読み応えありました♪
こういった形式で様々な思いが表現できてるのは素敵ですね!
Posted by スター相互リンク at 2010年02月23日 14:33
>スターさん
2ちゃんねるはそういった意味ではとてもいいところですよね。功罪両方ですね。
泣ける話は数百話ありますので、ゆっくりアップしていく予定です(笑)
Posted by アマミキョアマミキョ at 2010年02月28日 09:25
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あれから20数年、今では立派なメタボとなりました。

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