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2010年09月29日

怖い話 障り

障り


962 本当にあった怖い名無し 2009/07/14(火) 21:52:10 ID:r1Z1RUJQ0
試験勉強に行き詰ったから
気分転換に後日書こうと思ってた話をするよ

俺 都内大学4年 (暇人)
A 同じクラスの男 (野球部)
B 同じクラスの男 (サークル)

先日、大学の友人であるAの自宅に俺とBは遊びに行ったわけだ。
Aの自宅は大学からほど近く、その地元ではかな~り有名な一族の家。
どれだけ有名かと言うと、普通にAと同じ表札がいっぱい&その町の議長さんも一族。
十五宗家(曖昧)とかあるらしく、Aはその宗家の一つの長男だそうだ。
他の数多いAの名前の人達は、Aいわく「分家だよ~」ということだった。
とりあえず、ずっと都内に在住しているけど、こんな町があるんか!と正直驚いてた。
期待した通りに、Aの実家は結構大きかった。でも、公共事業の道路拡張か何かがあった影響で
A「元いた屋敷から立ち退いたんだよね~」と言っていた。
爺ちゃん達との二世帯住宅とは言え、立ち退いて都内200坪オーバーはおかしいだろ

まぁ、家のことはどうでもいいや。
少しだけ気になったのは、その庭に少し古めかしいミニ神社みたいなのがあったんだ。
語彙がなくて的確な表現じゃないかもしれないけど、小さな鳥居+神社みたいな。
俺「なにあれ?」
A「……まぁ、あれだよ。神様っぽいの」
あんまり聞いてはいけないものだったのかな、という反応だった。
いつもニコニコして「何とかだよ~」って気さくに語尾のばした喋り方なんだ、Aってやつは。
B「うひゃ、すっげ!」
A「……まぁ、早く飯食おう」
とりあえず空気を読んで、俺もBもさっさとA宅に入って行った。
洒落怖好きなので「あとでデジカメで撮ってやるかなぁ」と思っていた俺は馬鹿だと思う。



963 本当にあった怖い名無し 2009/07/14(火) 21:53:25 ID:r1Z1RUJQ0
「2」
夕飯は豪華だった。Aの母親(以下A母)は料理がうまい! 酒もうまかった!
妹(以下A妹)もかわいかった(笑)。それもあってかBは酒に弱いのに随分と飲んでいた。
Aがいなければ、間違いなく口説き始めていたんじゃなかろうかw

って、まぁ、試験対策の話とか、法学部だから今年の研究をどうするか、とか話して夜は過ぎたわけだ。
Bは大学から2時間かかる実家在住なので深夜にならずに俺もBも帰宅することに。
俺はほろ酔い。Bは泥酔とまではいかないけど、一人で帰宅させるには心配な状態だった。
とりあえず、玄関を出て正面門まで行った時。
俺「そいじゃ、また来週の月曜にね」
A「テスト中に解答見せてねw」
とか普通に喋っていたら、Bが「ほっほ~」とか言いながら走り出した。
でだ、例の変なミニ神社っぽいところに行ったわけだ。俺とAは何となく眺めていただけだった。
B「……ドアなんか、ついてるんだ」
酔いどれBが手を伸ばした瞬間だった。
A「ごるぁっ!!!!!!!」
さすがは野球部と言わんばかりの大声を出して走り出した。
さすがにBもビクッとした様子だったけど、その後にそのまま尻餅をついて動かなくなった。
俺は正直、Aの声にびびって尻餅ついたんだと思ってた。
でも、すぐさまBのとこに駆け寄ったAの様子がちょっとおかしかった。Bの方を叩いてBの名前を連呼していた。
尻餅をついたままの格好でBには反応がない。
俺「……何をふざけてるんだよ」
B「ぎぎぎぎぎぎっ!」
歯軋りをたて始めた。Aは相変らずBの名前を連呼している。



964 本当にあった怖い名無し 2009/07/14(火) 21:58:50 ID:r1Z1RUJQ0
「3」
俺「おいおい、何をやってんだよ?」
A「お母さんよ! やっばいぞ、ちょっと来てくれ!」
と大声で叫び始めた。
時刻は23時くらいだからまで近所も起きているとは思うが、ちょっと迷惑だろう。
俺「…おい?」
A「ふざけてんな馬鹿、早く呼んでこい!!」
すっげぇでかい声だった。Aの声にビビッてると、俺が呼ぶまでもなくAの一家が駆け出してくる。
A母「どうした!?」
A「わけわかんねぇ、こいつ」
A母「……しっかり見てなかったのか、アホ!!」
A「こいつが急にやりやがったんだ!」
A母「すぐにお父さんに電話! あとはD寺にも!」
A妹「わかった。何て言えばいいの?」
A母「○様って言えばわかる!」
すぐさまミニ神社の扉みたいなものを閉めるA母。
A爺「……宗家の連中にも一応、声かけておくか」
とだけ言い残してA婆と一緒に自宅へ。
B「あう~あう~あう~」
とよくわかんない声を出しているB、それを抱きかかえながら名前を連呼して背中を叩くA。
さすがに酔いが冷めてきて気味悪いし、ものすごく怖くなってきてしまった。すぐさま携帯を取り出して、
俺「……け、警察ですか!?」
A「警察なんていらねぇんだよ、黙ってろ馬鹿!!」
今までの俺の知っていたAではなかった。



965 本当にあった怖い名無し 2009/07/14(火) 21:59:52 ID:r1Z1RUJQ0
「4」
しばらくすると、A父が帰宅。
同じようなタイミングでD寺から住職さんが到着(以下D住職 これも遠い血縁者らしい)。
一階の仏間に引きずられれていたBは、白目を剥いて魚のように口をパクパクさせながら、
相変らずに「あう~」とかわけわからない声しか出さない。
A爺、A婆、A母、A父、A、D住職がBを取り囲んでいる。俺はと言うとA妹と少し離れた場所に正座で座っていた。
Bがどうなっているのか、それも怖かったけど、線香が漂う中でAの一家が妙に不気味に感じて仕方がなかった。
洒落怖とか見てて、調子に乗っていた自分がものすごく嫌になった。
目の前で友達一人奇声を上げただけで本気でビビッてるくらいだからね。
A父「どうですかね?」
D住職「……まぁ、大丈夫だと思いますよ。当番はどこでしたっけ?」
A父「うちの当番は、○年前です。今は『○屋』さんですね」
何やら聞きなれない屋号の名前が出てきた。
Aにあとで聞いた限りでは、宗家はそれぞれの「屋号」があり、それでお互いを呼び合っているらしい。
しばらくはBの様子を伺っていたけど、
D住職「なるほど」
A爺「何年ぶりくらいですかね、こういうの」
D住職「この子も運が悪かったね」
何か、淡々と事が進んでいく。

プルルルルルルル!

突然に電話が鳴った。
これにビックリした。思わず悲鳴を上げて飛び上がったのでA妹に失笑された。
A婆が電話を出るためにその場から去った。



966 本当にあった怖い名無し 2009/07/14(火) 22:00:53 ID:r1Z1RUJQ0
「5」
相変らずBは「あう~」状態だ。
そんなBの背後にD住職は移動した。そして背中に耳を当てて目を閉じる。
D住職「そろそろ、お帰りなさい」
B「あう~」
D住職「そろそろ、お帰りなさい」
B「あう~」
何度かそんなことを繰り返していたら、
A婆「神社から、大丈夫かって電話がきましたよ」
D住職「あぁ、今回は大丈夫そうだと、伝えてください」
A婆「わかりました」
そしてD住職はまた同じ作業に戻った。
D住職「そろそろ、お帰りなさい」
B「あう~」
何というか、子供をあやしているようでじれったい。
お坊さんならお経でも読んで一発で除霊でもすればいいものを!とか俺は考えていた。
D住職「そろそろ、お帰りなさい」
B「……ヤダ」
その声は明らかにBの声じゃなかった。全身に鳥肌がたつ。
これにはさすがにAの一家も驚いたようだ。



967 本当にあった怖い名無し 2009/07/14(火) 22:01:46 ID:r1Z1RUJQ0
「ラスト!」
動揺が走ったがD住職は落ち着いていた。
D住職「そろそろ、お帰りなさい」
B「……ヤダ」
D住職「お酒を用意します。これを飲んでお帰りなさい」
B「あう~」
そうしてからD住職はA爺に用意してもらっていた日本酒をBの口元に運ぶ。
半開きのBの口にそれを流し込むと、バン!と大きく背中を叩いて、
D住職「さぁ、お帰りなさい」
B「……」
そのまま静かになるB、それを見てD住職も「まぁ、大丈夫でしょう」と。
ようやくA一家にも安堵の表情が浮かんだ。

その後、俺もBもA家に泊まることになり、A一族の○屋さんがふろしき包みを持ってA家に来たり、
夜中だというのに何度も電話が鳴ったり、色々と慌しかったけど、無事に次の日を迎えた。
土曜日の朝、Bは何食わぬ顔で目を覚ました。
俺「大丈夫?」
B「ちょ~気持ちよく寝ちまった」
俺「……あ、そう」
って感じで、少しばかりBがむかついた。でも、何事もなさそうで良かった。
なにせ「……ヤダ」って声には驚いた。あれがいわゆる壊れたレコーダーの音みたいなやつだね。
話としては以上。
Aに聞いた話は、国際法の勉強がひと段落して気持ちがのったら書いてみようかと思います。
長文、すみませんした




980 本当にあった怖い名無し 2009/07/14(火) 23:58:22 ID:r1Z1RUJQ0
967国際法の勉強から戻りましたw
とりあえずAと連絡とりながら、再確認

とりあえずAに報告したら
「お前ビビリすぎだよ~。 場所ばれたら殺す。逃げても無駄だから」
とのメールを絵文字なしで頂戴いたしました
とりあえず、伏字にしておいたところはこれで概ねOKということ
結構特定されやすいらしいのでNG多めです(涙)



981 本当にあった怖い名無し 2009/07/15(水) 00:01:56 ID:r1Z1RUJQ0
歴史背景から
Aの一族は源氏に属しており、鎌倉時代に関東より北の方から
恩賞として土地を与えられて都内某所へAの名前は昔の土地でも有名で今でも色々残っている。
たしかに地図みたらあった
今の場所に移ってからもさらに約800年くらい続いている一族
これだけでも俺からするとやばい
例のD寺が建立から600年らしく、土地問題などA一族が色々と貢献してきたらしい
そのためD寺からも色々とよくしてくれる。たぶん、こういう対応も含めて
名前だけ出た神社にもA一族が色々と絡んでいるらしい
A一族どんだけだよ!



982 本当にあった怖い名無し 2009/07/15(水) 00:03:10 ID:r1Z1RUJQ0
で、今回の「あれ」は何か
祭られているものの名前は公表するとわかる人には一発でわかるらしいのでダメ
粗末にすると本気で祟られるらしい
Aもこれを本気で信じ込んでいるので、一族を裏切る真似はできないと語る
とりあえず、Aの言葉通りに「神様」だということ

俺「神様なら神社じゃないの?」
A「正体言ったらばれるから。とりあえず神様っぽいものよ~」

Aの一族の中でも21宗家だけで毎年「主」を決めてその「神様」を迎えるらしい
コトリバコみたいに呪いを薄めるとかではないらしい、残念!
Aの家が担当だったのは4年前で、ちょうどAの大学受験の時だったらしく
「主」の準備で手一杯で家族にはとても受験に構ってもらえなかったと語っている
A以外の宗家の人の庭にも同じミニ神社があるらしい
この回す行事にも特定の名前があるらしいけど秘密
とりあえず秘密が多いのは、
①数年前に某研究会がこれの調査に来たため、ばれる恐れあり
②それに一部団体への対応が面倒ということ



983 本当にあった怖い名無し 2009/07/15(水) 00:06:17 ID:p8GPEb3U0
その代わりにサービスでAはその儀式について教えてくれたよ!

月は冬らしいけど秘密だと(涙)
初日は「主」がたくさん食事を用意しておく
そして祭っている神様の本殿がある土地があるらしく
そこに一族の人を迎えて宴会を行う(ただし、参加は大人だけ)
古くから本殿近くに住んでいる人には迷惑をかけるからと招待したりするらしい
A一族の人間は、ある程度の年齢になるとこの宴会に参加して一族デビューするらしい
そういうAも成人した後にこの宴会の詳細を知ったそうだ
とりあえず、丸一日本殿の場所で宴会みたいなことをしたら
この儀式の本番は二日目
早朝に20宗家の代表だけが集まる。Aの家は昨年からA父に代替わりしたらしい。
そこから先は宗家代表しか知らないらしい。ここで何か特別なことをするらしいのだが、
これは絶対に宗家の代表だけでやらなくてはいけないそうで、調べようもないとのこと

他にも嫁の行事やら、何やら決め事が多いそうだ。A母が面倒くさいと言っているらしい。

俺の聞いたところは以上

Aの方から「勝手に調べられて面倒になるくらいなら、多少は答える」とのこと
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 17:54Comments(0)怖い話

2010年09月29日

心霊イイ話 真心のサービス

真心のサービス


910 真心のサービス 2009/08/25(火) 18:15:12 ID:lK4vxk860
5年ほど前、伊豆に旅行をした時の話です。

当時、子供達が10歳と7歳、妻は3年前に亡くなってました。
その1年前から、親父の跡を継いだ鉄工所がちょっとまずくて、しかも子供を二人抱えた
片親ですから、もうばたばたで、フラフラの毎日でした。
でも、鉄工所が順調に持ち直して来たので、休憩の意味で旅行をする事にした訳です。

俺は子供と『お母さんも連れてきてあげたかったねえ。もう亡くなって3年かあ』等と
話してました。それを仲居さんがちょっと聞いてたんでしょうね。
その日の夕飯時、3皿程、料理が乗ったお膳を一つ余分にもってきました。
俺「これは何ですか?」
仲居さん「これは、陰膳です。奥様との思い出を御楽しみ下さい。」
俺はこの粋で優しいサービスに、涙腺がぶわっと崩壊。人前なのに涙を流してしまいました。

その日の夜、にこにこした妻が夢の中に出てきました。ああ、妻の霊も旅行を楽しんでたんだ
なあと嬉しく思った所で目が覚めた。
俺はまた泣いてました。普段泣かない男なのにね。泣きっぱなし旅行のです。



  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 17:41Comments(0)心霊ちょっとイイ話

2010年09月29日

心霊イイ話 最後の「三宅」

最後の「三宅」


70 本当にあった怖い名無し sage 2009/09/07(月) 21:32:40 ID:5h1EXzjK0
ほんのりと怖い話スレから

420 :1/5:2009/09/07(月) 12:59:48 ID:Q1v71Dj+0
8月初旬、夜中に我が家の次男15歳がリビングでいきなり歌い出し、
私も主人も長男17歳もびっくりして飛び起きました。
主人が「コラ!夜中だぞ!!」と言い、電気を点けました。
マンション住まいなもので、深夜の騒音は大迷惑になってしまいます。
長男も次男も小学生の頃から和太鼓をやってるのですが、
そのとき次男は舞台で着る藍染の腹掛けと股引き、頭にはちゃんと
鉢巻を巻き、ご丁寧に地下足袋まで履いていました。
歌っていたのは三宅島に伝わる『木遣り歌』です。
『三宅木遣り太鼓』は三宅島のオリジナルにアレンジが加わった形で
和太鼓の曲として広く伝わるスタンダートです。
次男の所属するチームでは『三宅』を叩く前に『木遣り』を歌うことが
あるのです。

次男は、主人と長男で取り押さえようとしても構わず歌い続け、
主人が口をふさいでもまだもがもがやっています。
寝ぼけてるのかと思い、名前を呼んだり揺すったりしてもダメ。
「ダメだ、とりあえず外に出そう」と、次男にタオルで猿轡をし、
主人と長男が引きずってエレベーターに乗り、駐車場に走りました。

急いで車を出し、次男はまだ歌い続けていましたが
騒音を気にしなくてよくなったことに、とりあえずはホッとして
猿轡を解きました。
成り行き上ハンドルを握っていたのは私でした。
どファミリーなミニバンのセカンドシートに170、175、178cmの男が3人
ぎゅうぎゅうに収まって・・・。
あたふたと夜逃げのように飛び出てきてしまったので
私はパジャマ、主人と長男はTシャツにトランクス1丁。


71 70の2 sage 2009/09/07(月) 21:46:57 ID:uJRXxEOL0
421 :2/5:2009/09/07(月) 13:01:00 ID:Q1v71Dj+0
どこへ行けばいいのか、どうすればいいのか、何が原因なのか、
思いつく限りの意見を出し合った末、主人が言いました。
「病院だな・・・M(長男)、夜中もいける精神科、検索してくれ」
『精神科』という言葉にちょっとドキッとしました。
「携帯持ってこなかった・・・」「俺も・・・」「私も・・・」
「とりあえず携帯と着替えを取りに帰るぞ。俺らは下で待ってるから
 Mは家へ走って取ってこい」
主人の言葉に長男もそれしかないと観念し、
「家まで誰にも会いませんように・・・」とつぶやきました。

その時、主人がぼそっと言いました。
「こいつ、いつからこんないい声出るようになった?」
私は次男の異常な様子が心配で、ただオロオロしていましたが、
主人に言われてよく聞いてみると本当に心に染み入ってくるような声でした。
確かに次男の声なのですが、何と言うか・・・伸びだとか節回し?が
急にうまくなっている感じでした。
それからもしばらく歌い続けていましたが、ふいに次男の歌がやみました。
「R(次男)!?」名前を呼んでみましたが無反応。
きりっとした顔のまま正面を見据えています。
かと思ったら、すっと自分の手を見て握ったり開いたりし始めました。
「バチ!これから打つんだ!」
長男が叫びました。
「バチも持ってこよう!」
みんな口には出しませんでしたが、何か科学で説明できない事態が起こってると
このあたりから感じていました。
主人「M、塩も持ってこい」、長男「塩・・・どうするか知ってんの?」
主人「かけたらいいんじゃないか?」、長男「まじかよ・・・」
主人「コンビニで線香も買おう」、長男「コンビニで売ってんの?」
沈黙・・・。
ものすごい不安ではりさけそうでした。


72 70の3 sage 2009/09/07(月) 21:48:13 ID:uJRXxEOL0
422 :3/5:2009/09/07(月) 13:02:05 ID:Q1v71Dj+0
マンション前に着き、長男が意を決したようにTシャツトランクスで
走っていきました。
その後ろ姿に緊急事態の真っ只中だというのに主人がゲラゲラ笑い出し、
私もつられて笑いました。
「よく考えたらめちゃくちゃ笑えるな、これw」
Tシャツトランクスの父と長男が、ばっちり衣装の次男に猿轡をかませて引きずり、
付き添うパジャマの母。
「ものすごい怪しい家族だぜw」
笑いがとまらなくなってしまいました。
すると、それまで険しかった次男の表情が少し柔らかくなった気がしました。
主人は「大丈夫。とにかく今は深夜だし、朝になったら考えたらいい」と
何か達観したような様子でした。
もちろん不安でいっぱいでした。
このまま本来の次男が戻ってこなかったら・・・と思うと、
こちらの方がおかしくなりそうでした。
それでも一瞬和ませてくれた主人にとても感謝しました。

しばらくして長男が荷物を持って戻ってきました。
「まだバチ出すなよ。ここでやられたら殴られる」
主人がジーンズを穿きながら言いました。
私は助手席に移動し、主人の運転で再び走りだしました。
「Rの部屋に入ったら、Tシャツキレイにたたんで置いてあったよ。有り得ねぇ」
長男はそう言いながら携帯で塩の使い方を調べていた。


73 70の4 sage 2009/09/07(月) 21:49:29 ID:uJRXxEOL0
423 :4/5:2009/09/07(月) 13:02:59 ID:Q1v71Dj+0
思いがけず久しぶりに家族(+1?)でドライブとなりましたが、
ある国立公園にたどり着きました。
我が家からは30分ほど山に登ったところにあり、ちょっと名の知れた滝や
秋は紅葉目当てで観光客がやってくる自然の中です。
もちろん、そんな深夜ですから駐車場に他の車はありません。
まずは主人と私が車を降り、次男も長男が促すと降りてきました。
長男が次男に持ってきたバチを渡し、自分もバチを持ち、
滝の音がゴウゴウと遠くから聞こえる方を向いて立ちました。

まず長男が歌い出しました。
それに次男がかぶせるように追いかけます。
歌い終わると長男はすっと座り、次男は腰を低くして構えます。
『三宅』は太鼓を真横に置いて、両側から低い姿勢で打つのです。
長男の地打ち(ベース)が始まり、次男がゆっくりと振りかぶり打ち下ろす。
もちろん太鼓はありませんが、ドーンという響きを感じたような気がしました。
だんだんとペースが上がり、お互いに掛け声をかけながら、エア太鼓は続きます。
長男と次男の『三宅』を初めて見たわけではないし、
ところ構わず始める次男の素振りはそれこそしょっちゅう見ているのに、
なぜか涙がとまりませんでした。
たぶん、次男の中の人にとっては最後の『三宅』だと感じていたからだと思います。

ようやく打ち終わり、2人が立ち上がりました。
次男はまず長男に、そしてこちらを向いて深々と頭を下げました。
顔には涙がぽろぽろと落ちていました。
しばらく泣いて、やがて「兄ちゃん」と言いました。
「Rか?」と聞くと、泣きながらも頷きます。
心底ほっとしました。
塩も線香(売ってた)も出番はありませんでした。


74 70の5 sage 2009/09/07(月) 21:50:48 ID:uJRXxEOL0
424 :5/5:2009/09/07(月) 13:03:50 ID:Q1v71Dj+0
次男は部屋で着替え始めたことも、リビングで歌い出したことも
その後のことも全部覚えていました。
「でも、俺がやったんじゃない」
それはそうでしょう・・・次男もそこそこ打てるようになったとは言え、
あの美しいフォームは次男のそれとはあまりに違いましたから。
どこの誰だったのかは分からないらしいです。
ただ「最初は悲しかった。でも、打ち出したら嬉しかった・・・と思う。
怖かったけど、嫌な感じはしなかった」だそうです。

念のため、翌日私の実家に連れて行き、近所のオガミさん(たぶん拝みさん?)に
見てもらいました。
「何もない。キレイなもんよ」と言ってもらい、やっと本当に安心しました。
「満足して行ってるはずや。無念が晴れたんじゃろ」とも。
「ただし、まだR坊に大きな疲れが残っとる。命が疲れとる。
ゆっくり精神を休ませなあかんよ」と、お守りをいただきました。
それはオガミさん特製のちりめんで出来た小さな袋に勾玉のような綺麗な色の石が
入れられた物でした。

長男は「なんでRより打てる俺じゃなかったんだろ?」と言ってましたが、
オガミさんは「相性もあるし、M坊よりR坊の方が単純やしのぉ」と笑ってました。
次男は達人に貸してから体の使い方がちょっと分かったと言い、
日々、素振りに余念がありません。
何かコツをつかんだのかもしれません。

終始慌てふためいていたため、後から思うと何やらおかしいことになってますが
その時は次男を失うのではと、この上ない恐怖でした。
当の本人は今日もノンキに登校しましたが。

もし良かったら、動画サイトで『三宅木遣り太鼓』『木遣り歌』で検索してみて下さい。
いくつかアップされてると思います。
上手な人の歌や演奏は胸に響くものがありますよ。



  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 17:38Comments(0)心霊ちょっとイイ話

2010年09月29日

心霊イイ話 懺悔

親を大事にしろよゴルァ!(`・ω・´)


_______

懺悔



31 1 sage 04/12/09 14:24:04 ID:KQOgpMNT
子供の頃、家は流行らない商店で貧乏だった。
母がパートに出て何とか生活できているよう程度の生活だ。
学校の集金のたびに母親がため息をついていたのをよく憶えている。
別段、小学校、中学校は何とも思わなかったけれど、
高校の入り、進学を考えた頃から両親と喧嘩することが多くなった。
私は大学に進みたかった。美大に行って本格的に絵を描きたかったからだ。
しかし進学するのに必要なお金など、どう考えても捻出できなかった。
毎日、昼のパート、夕方からのパートと掛け持ちで働き、くたくたになっている母親に、
「何で進学できないんだよ!子供の進学資金も出せないようじゃ親失格だぜ!」
と言ったことがある。
母親は涙ぐみ何も言わなかった。
その姿にハッと我に返ったが、ぶつけようのない悔しさが邪魔をしてそのまま謝りもしなかった。
しばらく後になって、あの時なぜ謝らなかったのだろうと猛烈に悔やむことになった。



32 2 sage 04/12/09 14:24:39 ID:KQOgpMNT
母親は事故で亡くなり、直接謝ることは出来なくなってしまったのだ。
パートの帰りの運転中の事故だった。
交差点に突っ込んでの事故で、ブレーキ痕もない、、
過労だと思う、、

葬式の後、母の部屋を整理していて日記とも家計簿とも取れるようなノートを見つけた。
食費や光熱費、、、私は家計をやりくりした事など当然ないが、
そんな私が見てもギリギリの生活だった。
母親が自分のために使ったものなど何一つなかった。
なのに、、私のための進学のための貯金があった。
ぎりぎりの生活の中で、本当に数百円の単位で毎月貯金してあった。
私が怒鳴ったあたりから、パートの時間が増えていた。
後でわかった事だが、パートの勤務時間を頼み込んで増やしていたようだ。
増えた分は全て貯金、、

私はバカだった。
自分のことだけだった。
母の笑った顔を最後に見たのはいつだったろう?
私は何一つ親孝行などしてない、
母がいなくなってから、後悔の連続だった。
苦労ばかりかけて、自分のことばかり考えていた。
何の親孝行もしていない。
なぜあんな事を言ったのか、謝らなかったのか、
謝りたい、心から母に謝りたかった。


33 3 sage 04/12/09 14:26:25 ID:KQOgpMNT
そんな時、ものすごくリアルな夢を見た。
夢の中で母親は居間で座っていた。
母を見つけた私は、泣きながら母親に詫びた。
何もしてやれないで、ひどい事を言って、ごめんと。
本当に子供のように泣いた。
母親は私の手を握って、
「謝らなくちゃいけないのはお母さんだから、、ごめんね」と言った。
それを聞いて、私はますます声をあげて泣いた。
起きた時は枕まで涙で濡れていた。
そして手にははっきりと、母の手の感覚が残っていた。

それだけならリアルな夢で終わっていたのだが、
その夢を見た朝、父が
「今朝、母さんの夢を見た。」と言うのだ。
私のことをよろしくと言ったらしい。
父が直接会いに行って話したらいいと母に言うと、
もう会ってきたからと言ったそうだ。
後悔の念が見せた夢で、偶然の事かもしれない。
でも、夢であれ母に謝ることができて良かった。


34 4 sage 04/12/09 14:27:52 ID:KQOgpMNT
結局、私は大学には行けなかった。
今は普通の会社員だ。
が、暇を見つけては絵を描いて、
描きあがった絵は仏壇の前に飾っている。
絵を好きになったのは、美大に行きたかったのは、
子供の頃「上手に描けたね」と言ってくれた母の一言がきっかけだった。
それに気づいたから。
今も、母の事を思うと自責の念で心が痛むけれど、
その母のためにもがんばって生きていきたいと思う。

長文の上、乱文で申し訳ありませんでした。
いい話とはいえない話だったと思いますが、
読んでくださった方、ありがとうございました。  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 09:14Comments(0)心霊ちょっとイイ話

2010年09月29日

コワイ話 さびた槍

さびた槍


137 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 00:38:23 ID:v636FY7y0
じゃ、書かせてもらいます。書くのがちょっと怖かったって気持ちは
理解してくれると嬉しいです。

俺の実家、岩手県のとある地方なんだけどさ、毎年帰省するんだけどね。
よく田舎って「本家」みたいなのがあるのは分かるかな?
その一族の本家っていうかさ、要は親戚縁者を統括する家みたいなの。
血筋の出所って言えば適切かな。まぁそういうのがあるんだわ。
その本家はね、三百年くらい歴史があるその土地の権力血筋だったんだ。
あまり詳しくは書けないけど、立派な造りなんだよ。ボロっちいけどね。
その本家で俺がまだ当時小学生だった時、夏だったかな、大人達が
囲炉裏のあったっていう(今はない)部屋で、何かゴソゴソ話してるの。
もちろん俺といとこは気になっちゃって、こっそり盗み聞きしようとしたんだ。
大人達っていうのは親戚のオサーンとか、俺のじいちゃんとか、そこら辺の親戚の
人間ね。田舎はコミューンが小さいから、結構血が繋がってるんだ。人口少ないし。

「…どうすん…部屋…」
「空いて…近づくしかね…閉め…」

みたいなこと話してたんだ。あまりよく聞こえなかったんだけどさ。
まぁ盗み聞きはソッコーでバレたんだが、親戚のオサーンが

「おめら、何もきぃてねぇべな!!きぃてねぇべな!!」

って凄い剣幕で俺らに言ってきたんだ。いつもは超優しいオサーンだったもんだから
その形相に俺らはビックリしちゃって、何も聞いてないって言ったの。そしたら
オサーンはいつもの優しいオサーンに戻って

「そうか…」

って肩をなでおろしていたのを今でもハッキリ覚えてる。


151 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 00:58:23 ID:v636FY7y0
時期はお盆でした。風習も面白いところなんだが、俺らガキは大人達から
「お盆の海では絶対にお酔いじゃダメだぞ」
みたいな事をいつも言われてた。まぁシカトして泳いでたし、そういった
霊体験みたいのは何もなかったから全然平気だったんだけどさ、
まぁよく言う海で泳ぐのは危険だから、お盆特有の霊現象みたいなので
子供を海へ近づかせない常套句だったんだろね。これは全国各地である話だよね。

話がちょっと脱線したけど、いつもの夏通りに海へ出かけて釣りしてたの。
釣りへ出かけて楽しんでるとさ、釣りへいつも連れて行ってくれてる親戚のオサーンが
元気ないんだわ。さすがにガキながら心配になり「どうしたの?」みたいな
感じの事を言ったんだ。そしたら、オサーンは「どうもしねから、どうもしねから」
って上の空みたいな返事しかしない。この時点で今ならかなり怪しいと思えたんだが、
なにぶん、当時は小学生のガキだったもんでそこまで気にせず釣りを楽しんでたんだよね。

俺らは釣りにすごくハマってて、夜釣りもしてたんだけど、いつも通り、オサーンに
夜釣りに連れて行ってくれって俺らは夕方くらいに頼んだの。
オサーンは何故かかなり拒否して、今日はやめとくべって言ってきたんだ。
いつもはね、「あべ、あべ」(←行こう。の方言だよ)って自分から言ってくる人なんだけど
何故かかたくなに拒否されたんだ。もうこの時は確か盆の入り直後だった思う。
不思議だなと思ったんだけど、俺らはコッソリ夜釣りに黙って出かけちゃったんだよね。




207 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 01:50:10 ID:v636FY7y0
ああ、早くも煽られてる。。。ま、いいや。

続きです。
夜釣りを楽しんでるとさ、いとこの一人が俺に言ってきたんだ。
「A(←俺)、何かあっちさ人たってねは?」
あっちって方向を指差したのは海のど真ん中。コの字型の岸壁のど真ん中で
確かに人らしきのが海の上に立ってるの。最初は舟の上で漁師のオサーンが
何かしてるんだろうなって思ったけど、そんな気配はない。つーか、舟がない。
きっと幽霊だと思ってなんか俺らは怖がらずに、逆にテンションあがって
ワイワイやってたんですよ…。アホだ…。

そしたらオサーンとじいちゃんとかが、俺らが釣りしていた岸壁に
かなり飛ばして、俺らの背後にある漁港までの山道を飛ばしてきたのに気づいてさ
俺ら見つかってオサーンとじいちゃんにかなりその後しぼられたんだ。
車の中で「何か見たか?何か見てねぇべ!?」って言われてさ、
俺らはその幽霊らしきのを見たとは言わず、また事実を隠しちゃったの。
そしたら、また大人達が肩をなでおろしたのがマジで印象的だった。

車の中で本家に帰る途中、ずっと大人達は無言だったんだ。俺らはそれに
不思議がったんだけど、俺は勝手に釣りに出かけたら怒ってるんだろうなって
思ってた。家に着くと大慌てで婆ちゃんが俺らんとこに来て
「何も見なかったべな!!何も見なかったべな!!」
ってオサーンと同じ事を言ったのよ。で、まぁ見てないみたいな事を言ったら
婆ちゃんフラフラ~って崩れ落ちて泣き出した。悪いことしたなぁって反省したんだが
何がそこまで大人達をさせるのかなって気になったんだよね。すぐ後に婆ちゃんが
「くわっせ、うまかっつぉ」
って言ってくれて夕顔の煮たのを出してくれた。郷土料理だよ、美味しいよ。
いつもの婆ちゃんに戻ってたね。さっきのテンパってた婆ちゃんじゃなくて。
だからなおさら気になったんだよね。



209 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 01:50:42 ID:v636FY7y0
夕顔食いながらさ、ふと気になってたから聞いちゃったんだよね。
何か部屋が開くだの閉めるだのみたいなのをこの間話してたでしょ~みたいな感じで。
そしたらまた空気が変わっちゃってさ、婆ちゃん泣き出す、オサーンはテンパる、
爺ちゃんは電話しだす、オヤジ&おかんはうなだれるみたいな感じにね。
俺らはさすがに怖くなって二人とも泣いちゃった。阿鼻叫喚とはまさにこの事。。。

で、オサーンに別の部屋に連れて行かれてね、盆棚がある部屋なんだけどさ
そこで10分くらい拝まされて、「今日は寝ろは…」って言われたんだけど、
気になって寝れない。まだ婆ちゃん泣いてるし、近所から人来るしさ
寝れるわけねーだろみたいな場だったんですよ。まぁ寝たんだがw


朝起きたら、いつも通りの朝で取り合えず一安心。けど、爺ちゃんは難しそうな顔を
したままだった。起きてソッコーで寺に連れて行かれて、剣舞(←字は合ってるか分からん)
を見せられた。ケンバイっていうのは何か背中に旗さして踊ってるよくわからんもの。
この地域では子ども会みたいなのに入ってるヤツらが踊ってるの。学校の帰りとかに
公民館みたいなところに寄って、夏に踊る為に練習してるんです。俺はやらんかった。
見せられた後に寺の本堂の中に連れて行かれて、坊さんに長々とお経をあげられた。
以降は爺ちゃんとオサーン、坊さんの会話ね。うる覚えだからあれだけどさ…。
あと方言が意味不明だと思うので訳して書きます。爺ちゃんをJ、オサーンをO、坊さんをBとします。

O:「何も見てなかったって言ってました」
B:「だとしたら安心だけど油断は出来ないな」
O:「こっちはこっちで何とか出来るとは思うんですが」
B:「じゃあ、T(本家の屋号)に行くから」
J:「お願いします」

みたいな感じ。もっと沢山話してたんだけど、こんな感じでした。



245 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 02:24:48 ID:v636FY7y0
また途中投下します…。

で、爺ちゃんが俺にね、話してきたの。
俺の言葉で話しちゃうから、この通りに話していた訳じゃないけどね。
内容的にはこんな感じでした。

「お前はこの家の造りはだいたいわかるだろ?部屋が何個ある?
その部屋で物置にしてる部屋があるだろ?その部屋の奥に襖があるだろ。
そこには昔から近づくなとは言われて多と思うけどな、そこの襖が
ちょっとだけ開いたんだ、最近。そこにはな、錆びた槍の先が
しまわれてるところなんだ。」

ってね。本家の部屋は8つくらいあって、縁側が2こある不思議なつくりなんだけどね、
俺が本当に小さい時から言われてたのが、裏の縁側に回るなってことと
物置の部屋には行くなって事。まぁ物置にしてる部屋なんて確かに暗がりで
薄気味悪いから行かなかったんだけどさ、そうやって言われてたの。
その奥に襖があるのはなんとなーくは知ってたんだけど、その前には
荷物やら何やらが山のように置かれてたから、行くにも行けないようになって
たんだよね。俺は薄気味悪いから物置部屋には近づきもしなかったし
そんな襖のことはどうでもいいと思ってた。今これ書きながら考えると
あの荷物群は絶対に意図的なものだったんだろうなって思う。
で、また爺ちゃんが

「その槍の先はな、爺ちゃんの爺ちゃんの(ry のな、ずっと昔から
あるもんなんだ。爺ちゃんもな、前からあれは近づいても見てもダメだって
お前くらいの時には言われてたんだけどな。近づくなって理由は定かではないけど
爺ちゃんが爺ちゃんから聞いた話だとな、あの槍は昔、ここで飢饉があった時に
あの槍でみんなどんどん死んでいったんだ。何であの槍で自殺したのかは
分からないけど、そうやって爺ちゃんは聞かされた。聞かされたのはお前より
もっと大人になってからのことだったんだけどな。実際はどうかは分からん。
その槍は昔からこの家が預かることになっていてな、お前もわかるだろ。




248 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 02:26:04 ID:v636FY7y0
ここら辺で中心的な家がここだってことくらい。だから、その槍の先を預かってるんだ。
押入れの中にただ槍の先がコロンって転がってるだけなんだが、本当に危ないもの
なんだよ。襖にはおまじないがしてあって、開かないようになってるんだ。
もちろんこっちから開ける事は御祓い(?)の時以外は絶対にないからな。
お前も見たことあるだろ。坊さんがたまに来て物置部屋に入っていくの。
あれは御祓いをしていたんだよ。お前ら子供には見せちゃダメだって坊さんから
言われてたしな。お前も坊さんから爺ちゃんやオサーンから言われた通りなことを
そのまま言われたことあるだろ?物置部屋には近づくなって。
けど、いい子だったよ、お前は。ちゃんと近づかなかったしな。お前の父ちゃんは
悪がきだったから子供の頃近づいて襖付近まで行ってしまって、その後大変だったんだ。
とにかく、大変なものが入ってるんだよ。そっから先は婆ちゃんに聞け。」

のような事を言われて、何か気分がさすがに悪くなっちゃってね、婆ちゃんに聞く気にもなれずに
割と放心状態でした。ガキながらに流石にこれは怖かった。けど、婆ちゃんが聞きたくもないのに
こっちに来てさ、言うんだよね。また俺の言葉による内容のまとめになっちゃうけど…。


279 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 03:05:03 ID:v636FY7y0
すいません、やっと終わりました。投下します。

「その飢饉ではな、いっぱい人が死んだし、自殺もしたし、とにかく楽になりたかったんだ。
天国に行って、のんびりしたかったんだ。けど、本当はもっと婆ちゃん達みたいに
もっと長生きしたかったんだと思う。だからお前も、ちゃんと食べられる事に感謝して
毎日元気にしてなきゃいけない。嘘もつかずに真面目に生きなきゃダメだぞ。
嘘つきはダメ。女の人も子供も、その飢饉では沢山死んだんだ。」

みたいな事だった。俺は夜釣りで幽霊らしきのを見たってハッキリ言おうと思ってさ
「海の上に人立ってた」
って言ったんだよね。二人はこの前みたいにテンパらずに「やっぱりな…」って言った。
俺は怖くなっちゃってガクガク震えちゃったんだけど、婆ちゃんが
「大丈夫大丈夫、婆ちゃんついてるから…」って言ってくれた。
けど、婆ちゃんは実際、かなり不安そうな顔をしてた。爺ちゃんはお寺に行ってくるって言って
出かけていったんだ。


で、坊さんが来たのはその話を聞いた次の日だったと思う。いや、思い出した。次の日だったわ。
初めて俺はその時に襖付近へ行く事を許されたんだけど、荷物群を全部取っ払って
何か棚の準備をしたのを手伝わされてさ、ちょっとしたお寺の拝む棚みたいなのを作るのを
手伝わされた。坊さんはあちこちをブツブツ何か言いながら歩いてね、その棚の前に行くと
お経を上げ始めて、俺は出て行くように言われた。襖はたしかにほんの10cmくらい開いてた。
1時間後くらいだったと思う。坊さんが部屋から出てきて、その間に親戚がみんな集まってて、
近所の人も来ていてね。何かみんなで拝んでまた剣舞見てその日が終わった。
坊さんがさ、俺に言ってきたんだけど



280 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 03:05:35 ID:v636FY7y0
「たぶん、今日はちょっとだけビックリする事が起きるかもしれない。
けど、大丈夫だから。たとえそれが起きたとしてもそのままそこにいなさい。
もう大丈夫だから何が起きてもその場を離れちゃダメだよ」
って言われたの。俺は素直にハイって答えました。夜釣りも行く気になれなかった。
その後に坊さんはオサーンや爺ちゃんに話してた。オサーンが坊さんに
「大丈夫なんでしょうか。アイツは大丈夫なんでしょうか。心配です」
みたいな事を言っていたんだけど、坊さんは「大丈夫、その場を離れなければ」って言ってた。
案の定、爺ちゃんやオサーンに俺は念押しされて、坊さんからの言付けを必ず守るようにって
言われた。その後は普通に飯食って、楽しく花火をして、夏を満喫したんだよ。
まぁ怖かったから無理やり花火やって、楽しもうとしてたんだけどね。忘れたかった。



281 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 03:06:08 ID:v636FY7y0
花火も終わり、お風呂も入ったし寝る事にしました。またオサーンに「早く寝ろは…」って言われたし。
で、寝ようとしたんだけど坊さんの言った事が気になってなかなか眠れなかったんだよね。
俺が寝ている部屋はちょうど物置部屋の斜め隣なんだけどさ。何でいつもは気にせず寝てるのに
流石にこの時ばかりはこの位置が気になって眠れないの。そしたら急にコココココ…って何かを
小刻みに何かに当たってる物置部屋のほうからから音がしだして壁のほうから聞こえてくるん
だよね、人間の声がボソボソって。それはどんどん増えて言ってあちこちから聞こえきだすの。
もう今でもちゃんと覚えてる。

「腹…腹…」
「やんた…やんた…生きて…生きてぇ…」
「腹…は…」
「死にたぐね…やんた…」
「腹…腹…」
「やんた…やんた…やんた…」
「お寺さ…やんた…」
「水っこはやんた…も…」
「腹…水っこは…」
「取ってけっつぇ…死にたぐね…生きてぇ…」



283 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 03:07:03 ID:v636FY7y0
って声があちこちから聞こえてくるの。もう怖くて怖くて仕方なかった。発狂しそうだった。
けど坊さんの言付けを守らなきゃって頑張って自分に言い聞かせて、震えながら寝れずに
じっとしてた。声はやまなくてどんどん増えていったんよ。
そしたら俺の寝ている部屋でも何かがコココココ…て聞こえ出してさ、さすがにそれには閉じていた
眼を開けちゃって、その音の方向を見ちゃったんだよね。
そこにはさ、般若の刺繍(?)っていうか、そういった布で出来た飾りみたいなのが額縁に入れられて
あるんだけどそれが揺れてるんだよね。しかも、その般若の刺繍の眼のとこが動いてるの。
さすがに口を閉じたり閉めたりまではしてなかったとは思うんだけど、般若の刺繍のとこらへんからも
同じ言葉が出てきてるんだよね。「腹…腹…」、「やんた…水っこは…」って。
たぶん、それ見て気絶してました。気づいたら朝だったし。

ちゃんとそれを爺ちゃんと坊さんに言って、お寺でまたお経をあげてもらいました。
坊さんは褒めてくれた。爺ちゃんも褒めてくれた。よく頑張ったなって。


何か長くなってしまい、イライラさせてしまいましたが、こんな感じです。
俺が確かに体験して、今でもその話を帰省すると坊さんや爺ちゃんとします。
で、ちゃんと拝んで過ごしています。取り合えず、ここで終わりますが、
何か聞きたいことあったらどうぞよろしくです。



347 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 05:33:13 ID:v636FY7y0


その後だけど、お経をあげてもらって、普通にお盆を過ごしました。
岩手県の夏は本当に綺麗で、この地域でそんな悲しい出来事があった
なんて信じられないくらい。けど、俺はやっぱり元気が出なくて
怖くて当分ビビって過ごしていました。夜がとにかく怖かった。
その度に爺ちゃんやオサーンが大丈夫だとは言ってくれたけど、
やっぱどうしても怖かったんだよね。

けど、釣り好きだから、また懲りずに夜釣りへ出かけました。
坊さんからは何か変なお守りらしきのを貰っていたし。
何て言えばいいのかな、木を本当に薄くスライスしたものみたいなのに
文字が書いてあるやつ。確か三文字くらいだったかな。勿論、漢字。
梵字ではなかったと思います。
夜釣りをしていると、あ、この時はオサーンも一緒です。爺ちゃんも一緒。
静かな海だったな。凪は落ち着いてて、ウミタナゴがよく釣れました。
爺ちゃんが釣りをしながら俺に話しかけてきたんだけど
「どこらへんで○○を見たんだ?どのあたりだ?」
って言ってきました。○○の名前は思い出せない。人名ではなかった。
何かモノの名前だと思う。きっとそれは立っていた人のことなんだろうけど
何だったかな。何か思い出せないの嫌だな。
俺はあのあたりって言って海の真ん中あたりを指しました。
人差し指では注さずに、目線で以ってさした。人差し指でさすとね、
何かまた怖いこと起きるんじゃないかって思っちゃって。
完全にビビりですねw


349 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 05:40:51 ID:v636FY7y0
「そうか…」
って爺ちゃんが言って、涙ぐんでました。そんな爺ちゃんを見るのが
初めてだったから、ビックリしたんだけど、そこでオサーンが
いいからいいから…って言って無理やり俺に釣りを続けさせました。
釣りから帰ってくるとすぐに婆ちゃんから、早く盆棚に拝んできなさいって
言われて、盆棚に拝みに行ったの。
また夜で、怖かった。斜め隣がどうしても気になっちゃうんだよね。
父ちゃんが俺の隣に来て、昔の話をしてくれました。
父ちゃんが経験した話。前記したとは思うんですが、おんぶされたって
やつね。


352 107 ◆h36IzogZBI 2005/10/10(月) 05:55:59 ID:v636FY7y0
「父ちゃんはいきなりな、誰かにピョンって飛び乗られたみたいに
重くなってな、動けなくなってな、腹っこ…腹…。取ってけっつぇ…
って言われたんだ。お前ももしかしたらこういう言葉を聴いたかもしれないな。
けどな、それを怖いと思っちゃいけないって爺ちゃんに言われたんだぞ。
まあ無理だよな、確かに怖いしな。怖いかもしれないけど、ここの地域に
そんな悲しい話があったんだ。それを覚えておけば怖いとは思わなくなるさ」

みたいな感じのことだった。
今思うと、襖開けたくせによく言うわって感じなんだけどねw
しまりのない後日談はこんな感じです。。。

ちなみに、分かっている事は

飢饉があったという事。さっき調べましたが、岩手県って冷害が結構あったらしいです。
東北地方の沿岸部は季節風の「やませ」というのが吹きます。それが続いて吹くと
農業も漁業もうまくいきませんので。「やませ」は必ず毎年吹くものなのですが
度合いが違います。
また、飢饉以外にもそれを超える出来事がありました。詳しく書くと
地域を特定されてしまう為に省略しちゃうけど。綺麗な自然とは対照的に
過去にはたくさん悲しいことがあった土地なんだよね。その地域自体は大好きなところだけど。
あと、やたらと地域のつながりが強い。
意味不明な神事らしき事をよくしていた。
誰かが死んだらは絶対に魚、肉、ネギ類は食べない。

あんまり俺の体験とは関係ないかもだけどね。
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 09:07Comments(0)怖い話

2010年09月29日

呪いのコンパクト~巣くうものシリーズ⑦

呪いのコンパクト




834 :本スレ208の128:2010/08/05(木) 01:29:57 ID:O03Tu5yY0
……すみません。
投稿しようとして、間違えてスレ立てしてしまいました……可能ならば
管理人様に削除して頂きたいのですが、どうしたらいいでしょうか?
ご教示いただければ従います。

で、以下に改めて投下します。
本スレ208の128です。
“巣くうものシリーズ”で纏めてもらったので、説明は省略。
仕事が多忙で2ちゃんから遠ざかってたが、時間できたんで投下。
今年初めのことだから、もう結構前のことです。
前回書いた怨霊のカタマリ憑き男Iの件で知り合った、
俺の人生2人目の「おそらく本当にみえるひと」Hがらみの事件だ。

BがAに連絡して、会おうと言ったそうで。
思えば、学生時代からAはBを(というかBについてるモノを)
避け気味だったが、BはAを気に入ってたようだった。
去年から何だかんだでAがBと関わってるから、このまま友達付き合いを
復活したい(現在進行形)んじゃないかと思う。

Aは断る理由もなく、先の件で引け目があったのでOKしたものの、
Bと2人きりはどうしても気が進まず、俺を呼び出した次第だ。
引け目とは、怨霊塊憑男Iの家に熟睡中のBが連れ込まれた段階で
反対しなかったことだそうだ。
A曰く、前回は本当にとんでもなかったらしい。
「井戸の時は逃げたら済んだけど、あの時はHさんが逃げ道を塞いでたから……
ドアが揺れ始めてからずっと、止めなきゃいけなかったんじゃないかって
思って、もしBのアレが負けたらBはどうなるの?って凄く怖かった」と。

当日、Bと待ち合わせ場所で会った時、すでにAが微妙な顔してた。
ファミレスに入ると、Bが「コレ見て♪」と鞄から何か出した。
コンパクト?ってのか?丸い平たい2つ折りで、内側は両面が鏡の奴。
何か古そうな奴。金属っぽい質感で、凄く古っぽい感じ。
横のAは、また表情が固まってる。
「アンティークなんだよー。この前ほら、肝試しなのに現地到着前に私が
寝ちゃったでしょ?Aと俺君が旦那に連絡してくれて」
Bは、あの後Cの呼び出しで“肝試しスポットを教えてくれた人”として、
Hに会ったそうだった。
「Hさん、おかしな場所に行かせたせいで倒れたんじゃないかって
謝ってくれてね、お詫びにってコレくれたの♪
結構よくて気に入ってるんだけど、安いものじゃないみたいなんだよね。
お返しにお菓子でも送ろうかと思ってさー」


835 :本スレ208の128:2010/08/05(木) 01:30:53 ID:O03Tu5yY0
適当に喋ってBを返した後、Aが即効でHに連絡して、数日後に会った。
現れたHは、俺らがBに会ったと聞いた段階で何やら察してたようだった。
Aが「何考えてんですか!」と怒鳴ると、Hはフフンと鼻で笑って言った。
「いいアイディアだと思わない?散らばらないよ、あれ」
……呪いの部屋と同じように呪いのグッズも現実に存在することを、
改めて知らされました。
いや、指輪の一件で既に判っていたようにも思うが、古物やリサイクル品に
稀にでもその類のものがあると思うとやはり怖い。

件のコンパクト、確かにモノは良いがHは一銭も払ってないそうです。
むしろ金をやるから黙って引き取ってくれと泣かれた代物だと。
前回の話の怨霊塊憑き男IのためにHが情報収集してる間、
Hが「みえるひと」だという情報も、広く垂れ流しだったそうで、
お払いしてくれと妙なものを持ち込んでくる奴は割りと居たと。
Hは、何も憑いてない場合はそう教えてやり、たまに出てくるホンモノに
ついては小遣い稼ぎのネタにしていたと言ってました。
金目の物で自力で片付くものは引き取り(そして片付けて売り)、
奉納で済むものは処理方法を助言したりして、ポツポツ稼いでたのだそうな。

「もちろん命は惜しいから、手に負えないのはムリだっつって断ったよ。
あの鏡はね、間違えた。鏡から離れないんだから最悪本体ごとおっぽり出せば
済むわけで、リスクも小さいと思ったんだけどね。甘かったねー。
だからBさんに頼んじゃった」
Hは、からからと笑って言った。
Hに聞いたところでは、そのコンパクト?は持ち主の不在を許さないのだとか。
捨てようとすると邪魔が入って、どうしても捨てられなかったそうです。
憑いてるモノはHの手に余るから長く持ってたくないし、かと言って他人に
譲るのも良心が痛むので、持て余してた一品だと。
「本体から他所にはいけない奴だし、Bさんのアレと勝負できるレベルじゃない
から問題なし。Bさん、寝なかったっしょ?」
Bが例のコンパクトをしばらく愛用してくれたら擦り切れて掠れて
消え去ってくれるだろう、と言うのがHの言い分でした。

で、実はここまでが前フリです。


836 :本スレ208の128:2010/08/05(木) 01:32:07 ID:O03Tu5yY0
再度俺にAから連絡が来たのが、確か5月下旬。
……B、コンパクトを手放してしまったと。
Hにも連絡したら、あの飄々としたHがあわくってたそうです。
俺も巻き込まれで付き合い、3人で次の所有者を訪ねました。

AがBに聞いたところだと、友人(学生時代のではない、俺達とは面識なし)に
見せたら、凄く良い品だと言われ羨ましがられ、ちょっとだけ貸して欲しいと
言うから貸したら返してくれない、と。
「携帯に連絡してもメールしても返事がないの」
と言った時のAの表情を誤解したようで
「貰い物なのに申し訳ない」とBは凹んでいたそうです。

……Aが苦労してBから聞きだした名前その他の情報を頼りに
俺達がB友人宅を探し当てた時、B友人は離婚前提の別居だとかで、
家には居ませんでした。
ご主人だけいて、俺達の目的が奥さんに貸したコンパクトだと言うと、
出てきて暗い顔で言葉少なくモノを渡してくれました。
そのとき、両足首に包帯を巻いていた彼の右袖口からちらりと、
手首より少しだけ上辺りに何か見えました。

モノを引き取りB友人宅を辞して、俺はAとHに確認しました。
…見間違いじゃなかったです。ヒトの歯型だった、と2人とも言いました。
その後の2人の会話は、以下の通り。
「奥さんの歯型だよね、アレ」
「だろうね。……やっちゃったねえ」
さすがのHが、真っ青に青ざめていました。
「Hさんのせいだよ」
「うん、俺のせい。……呪いのコンパクトだよって言っといたから、
Bさん離さないと思ってた」
「勝手なこと言わないで下さい。大体、高価なものなら泥棒にあうこと
だって考えられるでしょ。何でそんないい加減なことするんですか」
Aが物凄く刺々しい口調で言ってHが黙り込み、気まずい気分で
俺らはHと別れました。


837 :本スレ208の128:2010/08/05(木) 01:33:22 ID:O03Tu5yY0
例のコンパクトは、Hが持ち帰りました。
もっともA曰く、もうコンパクトには何もないそうでした。
Bが愛用していた数ヶ月で削り取られ磨り減り続けたモノの、
最後っ屁と言うか断末魔と言うか、そういうものをB友人は
受けてしまったのだと思う、と。

その後、俺が6月にHと飲んだとき(Iの件以降、何となく付き合いしてる)に
聞いたところでは、まっさらになった例のコンパクトを売り払った金に
色をつけて、例のB友人である女性に送金したそうです。
送金先は自腹で調べたそうで、いつも能天気に見えるコイツでもあの一件は
こたえたんだな、と思いました。

また最後になりますが、そのコンパクトに憑いてたものの正体について。
Bのコンパクト紛失以前、AがHを呼び出した際に少し聞きました。
……俺にはよく判らなかった話ですが、Hが“みた”ところでは、
『4つ足の哺乳類に昆虫の羽根がある』生き物がしがみ付いてたとか。
Aには姿は見えなかったが(能力の差か、Bが居たことによる影響かは
解らないと)、ぶんぶんと背筋の寒い羽音が絡まりついてたと。

その中では1人だけみえない俺が、
「哺乳類に虫の羽って何?異次元の生き物とか?」
と聞いたら、AとHがまるで狙ったようなタイミングでバッと
目をそらしたのが印象的でした。
Aは黙ってましたが、Hはハハハとわざとらしく笑い、
「……人間が、恨みとか呪いだけで精神のカタチまで捻じ曲げて
あんなモノになれるってのが怖いよね。本当に」と言いました。
正直、俺はグロいものを見る力が無くてよかったです。

曖昧な部分が多いですが、以上です。

  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 09:03Comments(1)巣くうものシリーズ(怖い話)

2010年09月29日

心霊イイ話 良い行い

良い行い


710 1/5 sage New! 2007/01/18(木) 15:19:45 ID:SUlaGoNV0
高校生の頃、暇さえあれば山辺の道を歩いていた時期があります。
三輪山の霊気は、独特で非常に強いし、あの辺りは歩いていても心が和むんです。
道のあちこちにある石仏も優しげですしね。
汗かいて、一服していたら、「今日は暑いの」と話し掛けられ「そうですね」と何気
なしに答えたら、石仏が微笑んでたなんてことはよくあります。
さて、この辺り有名な古刹が点在しています。
そのひとつにお参りしました。


711 2/5 sage New! 2007/01/18(木) 15:20:42 ID:SUlaGoNV0
山の斜面に建立されたそのお寺は山そのものが聖域です。
小さな洞窟もあり、しめ縄で入り口を塞ぎ、「立ち入り禁止」としています。
こういうのは修行場で一般人の立入禁止にしている場合と、修行場だったけどやばくなったんで立入禁止にしている場合もあります。ここの場合は後者でした。
勿論、そんなところへ入るほど愚かじゃありません。
境内を登っていくと、極太のしめ縄でそれ以上上へは上がらぬようにしてます。「立
入禁止」の標示もやたら大きくあちこちにあります。
(やばいな・・・・)
そう思ったんですが、その結界の前に猫がいました。
僕をみてます。



712 3/5 sage New! 2007/01/18(木) 15:22:13 ID:SUlaGoNV0
小猫みたいに小さいんですが、明らかに成獣です。白く美しい華奢な美人です。
(・・・・使い魔?)
こういう場所には時々出るんです。
猫は「ついておいで」と言うように顎をしゃくると結界の中へ入っていきます。何も
考えずついて行きました。松林の中を暫く行くと唐突に拓けた場所に出ました。
崩れた卒塔婆があります。
猫はそこで立ち止まり僕を見つめます。
彼女がなぜ僕を連れてきたのか分かりました。卒塔婆を直し、白い素焼きの徳利と杯があったので側の小川で水を汲んでお供えしました。
ひととおり終わったところで、猫が擦り寄ってきます。頭を撫でてやって、見るとな
にか咥えています。



713 4/5 sage New! 2007/01/18(木) 15:24:07 ID:SUlaGoNV0
錆びた銀の簪でした。赤い珊瑚で飾っています。黒ずんで汚れて見る影もありませんでしたが・・・・
猫はこの簪を渡したいようです。
受け取ると頭を下げました。
ひとり戻ると、結界の所に中年のお坊さんが私を待ってました。にこやかに微笑んでいます。私に向かって手を出しました。
僕は無意識に簪を手渡しました。
「ご苦労様でした」
お坊さんはそう言うときびすを返して戻っていきました。
その時はなんの違和感も無かったのですが、今、考えると大分奇妙な話です。



714 5/5 sage New! 2007/01/18(木) 15:24:43 ID:SUlaGoNV0
さて、後日談。
数年後、恋人だった今の妻と嵯峨野へ旅行へ行きました。
天竜寺の渡り廊下でポーズを取る妻をカメラに収めようとしたとき、庭に人影を見ました。
真紅の毛せんを敷き、ちんまりと座ったお姫様です。15、6歳の可愛い娘でした。
直感であの卒塔婆の主だと確信しました。
お姫様は僕にお辞儀をすると消えました。


  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 09:00Comments(0)心霊ちょっとイイ話

2010年09月29日

心霊イイ話 待ち続ける猫



624 名前: コピペですマソ 04/05/06 21:07 ID:fhEH2t4C

../../society_traf/1082/1082810840.html#82

小学生の頃、親戚の家に遊びに行ったら痩せてガリガリの子猫が庭にいた。
両親にせがんで家に連れて帰った。思い切り可愛がった。
猫は太って元気になり、小学生の私を途中まで迎えに来てくれるようになった。
いつも一緒に帰っていたけれど、六年生の林間学校に泊りがけで行っているときに
車に轢かれて死んでしまった。もう、猫は飼わないと思った。

年月が過ぎ、私は就職して三交バスで通勤をするようになった。
仕事がうまくいかず、やめようかどうしようか迷っていた。バスを降りると
いつも我慢していた仕事の悩みが噴出して泣きながら暗い夜道を歩いていた。

そんなある日、バスをおりて歩いていると、少し先に白い猫がいた。
その猫は振り返りながら距離をとりながら私の前を歩く。坂を上がり、いくつもの
曲がり道を曲がって行く。私の家に向かって。家の前に出る最後の曲がり角を曲がると
その猫の姿はなかった。数日そうやって猫に先導されるように家に帰る毎日が過ぎた。

ある日、いつものように待っていてくれる猫を見て気が付いた。
しっぽをぱたん、ぱたんとゆっくり上げて下ろす仕草。
小学生の時に飼っていた猫と同じ。思わず猫の名を呼んだ。
振り返った猫は一声鳴いて、また家に向かって歩いた。

涙が出てしかたがなかった。心配して出てきてくれたんだね、ありがとう、ごめんね。
大丈夫だから、もう、安心しているべき所に帰ってね……。
後ろ姿に向かってつぶやいた。最後の曲がり角を曲がる前に猫は振り返った。
近づいて撫でたかったけど、近寄ったら消えてしまいそうで、もう一度つぶやいた。
ありがとうね、大丈夫だからね。 そして、猫は曲がり角をまがった。

なぜかふと、後ろが気になって振り返ると白い小さな塊がふっと消えて行く所だった。
そこは林間学校に行って帰らない私を待ち続けて猫が車に轢かれた場所だった。


625 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/05/06 21:21 ID:ViBF1J7b

>>624
ええ話や… ・゚・(ノД`)・゚・

  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 08:58Comments(1)心霊ちょっとイイ話

2010年09月29日

コワイ話 絵馬

絵馬


476 ○○ 2005/10/27(木) 22:23:15 ID:vYtCijxl0
8年ほど前、オレが専門学校に通っていた頃の話。
そのころは専門学校生で、学校でつるんでる仲間とよく心霊スポットに行ってた。
別に大好きって訳でもなくて、特に行くとこもなくてただドライブしてるだけもつまんないので、
適当な目的地として心霊スポットを選んでるってだけだった。
「うぉ~怖ぇ~」とかその場のノリで言ってはみるものの、別に怖いなんて思ったことは一度もなかった。


477 ○○ 2005/10/27(木) 22:24:25 ID:vYtCijxl0
そんなころ、友達が車を買ったというのでその新車でドライブに行く事になった。
「またKダム行く?」
「もう心霊スポットええよ~。別に女の子おるわけじゃなし。」
「行くとこないじゃん。米軍基地でも行こうか?」
あらかた近場の心霊スポットは行き尽くしたオレたちは、そんなこと話ながらドライブしてた。
「そういえば!」
と、友達が話はじめた。
「YってとこにS峰ってとこあるらしいんじゃけど、そこなんか怖いらしいで。」
「へぇ、どんないわくがあるん?」
聞くと、なんでもYって場所は縁結びの神様が祭られてる神社があるそうなんだが、
そこである女が好きな男への思いを願いつづけたが、ついぞ叶わず、その神様を呪うという遺書を残して身を投げたとこなんだそうな。
「ええじゃん!行こうや!」
「でも場所がいまいちようわからんわ。Yは分かるけど、S峰って聞いた事ないよ。」
「ええよ、コンビニで聞こw」
別に目的地につけずとも、何か探すっていう目的でよかった。オレら流の遊び方。



478 ○○ 2005/10/27(木) 22:25:22 ID:vYtCijxl0
Yは少し遠かったけれども、夜は道もすいててそんなに時間はかからなかった。
オレらは適当なコンビニを見つけて、S峰を探すことにした。
友達2人は売り物の地図を広げて、オレは店員に聞いてみた。
「すんません、ここらでS峰って知りません?」
「あぁ、S峰。ありますよ。」
そういって店員は詳しい行き方を教えてくれた。
「そこって神社あります?」
「あぁ、T神社でしょ?今から行くんですか?」
「そうそう、なんか怖いらしいから、、、。」
「怖いですよ。あそこは。」
店員の口ぶりに興味をひかれた。
「え?店員さんもいったことあるの?」
「ええ、絵馬でしょ?」
「絵馬、、、?」


480 ○○ 2005/10/27(木) 22:26:08 ID:vYtCijxl0
「ええ、絵馬の遺書。」
「ナニそれ?絵馬に遺書が書いてあるんですか?」
「そうですよ、右側のかけるとこの一番下の右から、、、3番目くらいかな?一番奥。でももうさすがにないかな?」
「そこにあるの!?」
「ええ、オレは見たんですけどね。ま、今から行くんでしょ。もし見られなかったら何が書いてあったか教えますよ。大体覚えてるから。帰りもここ通るんでしょ?」
「そんなん見て大丈夫なん?」
「はずしちゃダメらしいですよ。オレはびびってはずせんかった。できたら外してみて下さいよ。」
またまた~、なんて店員と談笑していると、
「おい、場所わかった?」
と、友達が地図をしまって話しかけてきた。
「おう、店員さんが教えてくれたわ。ついでにおもろい話も。」
「ホンマ?地図載ってなかったーや。分かったんなら行こうや。」
「OK!OK!おもろい話したるけーの!」
ただ出るのは悪かったので、缶コーヒーを一本買って店を後にした。


481 ○○ 2005/10/27(木) 22:27:08 ID:vYtCijxl0
オレはさっき店員から聞いた話を走る車の中でコーヒーを飲みながら友達に話した。
「それマジで?やばいんじゃないん?」
「まぁはずすまーや。見るだけならええんと。」
「外したらどうなるか知りたいわ。○○ちゃん外してみてや。」
「お前店員と同じ事言よるわw」
そんな話をしながら、店員に教えてもらった通り車を走らせた。
「お、アレじゃないん?」
神社らしきものが見えてきた。そこは結構山を上ったとこで、神社はちょうど頂上付近に建ってるって感じだった。
その辺り一帯がたぶんS峰なんだと思う。
オレ達は車を停め、神社に入ったが、
神社は思ったより奇麗でなんだか拍子抜けしてしまった。


482 ○○ 2005/10/27(木) 22:27:57 ID:vYtCijxl0
「なんか心霊スポットって感じでもないのー。」
「おぉ、これならW(近所の地名)の神社のがよっぽど怖いで。」
「まぁ、絵馬探してみようや。」
絵馬がかけてある掲示板みたいなものはすぐに見つかった。
幅2メートル弱くらいのものが2つならんでいた。
「右側の一番下の右から2~3番目、、、」
絵馬は掲示板全体に、ギッシリといった感じでかけられていたが、
店員が言った箇所に目をやるとちょっとおかしい。
「あった?」
「いや、ないけど、、、何コレ?」
右側の掲示板、一番下の一番右。絵馬をかける釘の根元に、なんだか郵便ポストのような、ロッカーのような、
いや、まるでビルの配線やらが入ってて、丸いとこを押して取手を出して開くやつみたいな(わかってもらえるか、、、)。
そんなものが取り付けられていて、蓋に開いた小さな穴を通って釘は打ち付けられていた。
その蓋の両端は耳みたいに取手が出してあって、それぞれ南京錠がしてあった。


483 ○○ 2005/10/27(木) 22:28:48 ID:vYtCijxl0
「、、、?」
「こん中に遺書が入っとるとか、、、?」
「、、、!そうじゃ、きっとそうじゃ!うぉ、これ怖いw」
中に目的のそれが入っていると確信して妙にテンションがあがったオレらは、
そのロッカーみたいな、箱をはずしてみようとなった。
箱は掲示板には釘で打ち付けられているだけだったので、
みんなで引っ張ればはずれそうな気がした。
最初に、外に掛かってる絵馬を全部はずして、
車からもってきたマイナスドライバーで箱の打ち付けられている部分を持ち上げて、
指が入るくらいの隙間になってからみんなで引っ張った。
バキッ!と音がして箱が外れた。
「うぉ!外れた!」


484 ○○ 2005/10/27(木) 22:29:39 ID:vYtCijxl0
中には明らかに他のものより古い、黒ずんだ絵馬が入っていた。
みんな最初は黙ってみていたが、オレは絵馬に顔を近づけよく見てみた。
何も書いてない、、、裏返してみると、字らしきものが書いてある、、、。
みんなも顔を近づけた。
「おい、火ぃ点けて。見えんわ。」
友達がライターの火で絵馬を灯す。

大好きなYさん
大好きなYさん
祈ったのに
離れて行った
裏切られた
許さない


485 ○○ 2005/10/27(木) 22:30:25 ID:vYtCijxl0
「!!!」
みんな絶句した、、これは怖い!
「うぉ~~!怖ぇ~~~~!!!!」
テンションが上がったオレは調子にのってオーバーリアクションをしてしまった。
手に持っていた絵馬がオレが振った手に引っかかってポーンと飛んで行った。
「あっ!」
カツンと音を立てて落ちる絵馬。
オレは急いで拾い、すぐにもとの場所にかけた。
「、、、。やべ。」
「、、、さすが○○ちゃん。」
「いや、ホンマにわざとじゃないんよ、ちょっと調子乗ってもうて、、、」
友達に言い訳をしてもしょうがないのだが、なんだか怖くてそんなことを言った。
「ヤバいんかね?」
「、、、。ま、迷信じゃろ。なんもないよ、こんなもん。」
ちょっとビビりはじめたオレに気を使ってくれる友達にちょっとホッとしたその瞬間、


486 ○○ 2005/10/27(木) 22:31:20 ID:vYtCijxl0
「こりゃ~~~~~~~~~~~!!!!!」
ものすごい怒鳴り声!
オレは腰を抜かしてそこにへたり込んでしまった。
「また冷やかしかと思ったら、まさか外しおるとは、、、こんの馬鹿もんがぁ!!!」
いきなり怒鳴ったオッサンが神社の人だってのはすぐにわかった。
いい歳こいて、こんなところ見つかるなんて情けない、、、。
警察呼ばれたらヤバイかも、、、。
「すんません、、、。」X3
みんな謝るフリして、逃げるタイミングを目くばせして計ってた。
するとオッサンは、
「外したか?」
「あ、、。あの、、、はい。」
「箱外したんは見りゃ分かるわ!!絵馬じゃ!!絵馬は外しとらんじゃろうのぉ!!!」


487 ○○ 2005/10/27(木) 22:31:59 ID:vYtCijxl0
「あの、、、ちょっとだけ、、、ほんのちょっと。すぐに戻しましたよ。」
「、、、。」
オッサンは押し黙って、フゥーッとため息をついた。
「だれなら?外したんは。」
「オレ、、、です、、。」
「ちょっと来い。」
「いや、ホンマにすいません。出来心で。箱も直しますから、、、。ごめんなさい、、、。」
「えぇけ~、来い言うとろうが!」
オッサンはいかにも神社の人って格好をしているのに、まくしたてる様子はまるでヤクザだった。
オレは仕方なく、言うがままついて行った。
その時オレを置いて逃げようかどうしようか迷っていた友達の様子がとても憎らしかった。


488 ○○ 2005/10/27(木) 22:32:37 ID:vYtCijxl0
結局友達2人もついてきて、オレらは神社の裏手の建物の中に連れてこられた。
「さてと。」
オッサンは正座しているオレの前にしゃなりと座って、じっとオレの目を見た。
顔が怖くて目をそらしたかったが、そらしてはいけないような気がしてオレもオッサンの目をじっと見ていた。
しばらくして、
「あんたぁ、男前じゃの。」
「は?」
「彼女はおるんかい。」
「え?、、、ええ、一応。」
「好きなんかいの。」
「???、、、、ええ、まぁ、、。」
訳のわからない質問に困惑したが、なんとなく心配になって聞き返した。
「あの、、、彼女がなんかまずいことにでもなるんですか?」
「ん~、もしかしたら調子壊すかもしれん。」
「えぇ?なんで?」


489 ○○ 2005/10/27(木) 22:33:16 ID:vYtCijxl0
「あんたぁ、あそこまでしたんならあの絵馬が何か知っとるんじゃろ?」
「えぇ、噂で、、、。」
「あの絵馬があそこにかかっとるうちはの、女も悪さはせん。決して安らかな訳ではないがの。外すととたんに悪さをするんじゃ。自殺したもんもおる。」
「、、、、。」
オレは絶句した。
「オレらもヤバいんですか?」
後ろの友達2人が聞くと、
「ちょっと外れたくらいなら、あんたらは大丈夫じゃ。でもあんたは、ちょっと悪さされるかもしれん。あんたぁ男前なけー、もしかすると女を狙われるかもしれん。」
「ちょ、ちょっと、どうすればいいんですか!?」
幽霊なんか信じない。そう信じていたオレは、もう完全に霊の存在を肯定していた。


490 ○○ 2005/10/27(木) 22:33:53 ID:vYtCijxl0
「あんたに影が見えん。女の所に飛んだのかもしれん。もしかしたらなんもないかもしれん。女が調子悪くなったら、病院行く前にここに来い。」
オッサンは棚からメモ用紙を取り出し、電話番号を書いてオレにくれた。
「ええか?次悪さしたら警察突き出すけんの?わったか!?」
「ハイ!」X3
いい返事をして頭を下げて帰ろうとするオレらを呼び止めて、オッサンは工具一式を持ってきた。
「直して行け。」
オレたちは外した箱の修理をやらされた。まぁ当然と言えば当然なんだが、、、。
捲れた板をボンドでひっつけている途中、目の前で揺れる古びた絵馬が怖くて、マジで帰りたかった。
絵馬に箱をそっと被せて、釘を打ち直した。
「こりゃ、どうにかせんとのぅ、、、。」
オッサンが後でつぶやいた。


491 ○○ 2005/10/27(木) 22:34:41 ID:vYtCijxl0
その日は、なんだか大変なことをしたと思ったが、なんか実感がなかった。
帰りの車の中でも、
「いや~○○ちゃんはやる思うたよ。さすがじゃーや。うぉ、怖ぇ~~、ポーン!じゃもんの~、オレできんわ。」
「いや、マジでびびってもうたよ。でも正直オッサンのが怖かったけど。」
「ホンマよ、なんやあれ、ヤクザか思うたーや。」
緊張感などまるでなく、解放された安堵で逆にハイテンションだった。
「☆ちゃん(オレの彼女)も大丈夫よ、あんなぁ脅かすために言うたんじゃーや。」
オレも、まぁないだろう、、、と思っていた。
帰りに行きによったコンビニによって、店員に絵馬を外したと報告して帰った。
店員はどうなったか聞いてきたが、何もなかったと言うと、なぁ~んだと言った感じで笑っていた。


492 ○○ 2005/10/27(木) 22:35:26 ID:vYtCijxl0
次の日、一応心配だったオレは彼女に電話をして体調を確認した。
そんなことを聞いてくるオレを彼女は不思議に思って、何かあったのかと聞いてきたが、元気そうだったので次の日の休日に会う約束をして電話を切った。
その晩、彼女から電話があった。
「○○ちゃん?ごめん明日会えんかも」
「え?どした?」
ドキッとした。
「なんか風邪ひいたみたい。熱あるし、寒気もする、、、。治ったらいいんじゃけど、なんかひどくなりそうで、、、。もしダメじゃったらごめんね。」
オレは急に怖くなった。
「そう、、、あったかくして、今日はもう寝ーや。」
電話を切ってオレはすぐにオッサンにもらったメモがちゃんとあるか確認した。
電話番号を携帯のメモリーに入れて、メモも財布に入れておいた。
もし明日彼女の体調がやばかったら電話をしよう、、、。


493 ○○ 2005/10/27(木) 22:36:15 ID:vYtCijxl0
次の日、昼前に起きて彼女に電話を入れてみた。
何回かかけたが、出ない。
しばらく待ってまたかけた。さらに待ってまたかけた。
全く電話にでない彼女が心配になって、バイクで彼女の家に行った。
彼女は実家暮らしで実家の番号は知らなかった。
彼女の家について、チャイムを押そうとしたその時、玄関がガチャリと開いて、彼女を背負ったお父さんが出てきた。
「☆っ!、、、!」
お父さんはオレを見て、
「☆の友達?今はちょっと、、体調が悪いんじゃ。病院につれて行くけー。」
背負われている彼女は意識があるのか、ないのかもよくわからなくて、口をぱくぱくさせてやっと呼吸をしているといった感じだった。
(これは電話をしないと、、、。)


494 ○○ 2005/10/27(木) 22:36:57 ID:vYtCijxl0
すぐに携帯を取り出して、神社の番号に電話をかけた。
玄関から半ベソのお母さんが出てきて、お父さんにかけより、
「あなた、、救急車呼ぼう!」
「車の方が早い!」
なんて言い争いをしていた。それを聞いてオレはパニックになりかけてた。
『T神社です。』
「あの、○○と申します、神主さんを、、、Jさん(オッサン)を、、、!」
『は、はぁ、少々お待ちを』
保留音が2~3秒流れすぐにオッサンが出た、
『もしもし、大丈夫か?』
「彼女が、、、☆が、、、、!!」
『落ち着け!すぐに来れるか!』
「はい、すぐに、、すぐに行くから、、、助けて下さい!」
『すぐに来い!車か?気をつけぇ。それと、これは携帯電話か?』
「そうです、、、」
『じゃあ切るな!このまま彼女の耳に押し当ててわしの声が聞こえるようにせぇ!』
「わ、わかりました。」


495 ○○ 2005/10/27(木) 22:37:50 ID:vYtCijxl0
携帯を自分の耳からはなしたオレに両親はすぐ詰め寄ってきた。
「お、おい、今の話はなんや!どういうことや!」
「車で話します!だから、、、車貸して下さい!スグに!」
気づくとオレはベソかいて涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃだった。
「病院に行くんじゃないんか?訳を話せ!」
「神社に行くんです!オレが幽霊にちょっかい出したんです!そのせいで彼女がこうなってるんです!お祓いしてもらうんじゃ!スグ行かんと!!」
オレはまくしたてた。
オレのすごいけんまくに、両親も押され気味で困惑していた。
さすがにいきなり幽霊とか言われりゃ困惑するだろうが、、、。
「何言ってるの、、、病院行かなきゃ、、、!!あなた!!」
迷うお父さんの背中から、☆がふと目を開けてオレを見て言った。
「Yさん、、、」
絵馬にあった名前、、、大好きなYさん、、、オレは血の気がひいた。
両親を殴り倒して車を奪ってでも神社に行かなきゃ。
「行こう。」
急にお父さんが娘を車にのせた。


496 ○○ 2005/10/27(木) 22:38:51 ID:vYtCijxl0
「君が運転してくれ。」
オレはすぐに車に乗り込んだ。
お母さんは、
「あなた!本気!?どういうこと!?」
と錯乱気味だ。
お母さんも乗り込んできて運転席のオレにつかみかかるが、オレは構うもんかと車を発車させた。
そしてもめている両親の怒号を打ち消すような大声で叫んだ。
「この携帯電話を☆の耳に当ててくれ!!」
キーキー騒ぎ立てる母親を静止して、お父さんは携帯電話を彼女の耳にあてた。
すると彼女は苦しみ出した様子で、お母さんはもう狂ったように、
「やめてー!やめてー!」
と叫んでいた。
「これは、なんや!なんでこんなことするんや!」
「神社の神主さんがそうしろって!オレもわかりません、、!」
車の中はしばらく騒々しかったが、やがてお母さんも落ち着いてきて(というか疲れてきたというか、、、)お父さんは詳細を把握しようとオレに経緯を訪ねた。
オレは神社のこと、女と絵馬のこと、そしてあの夜のことを話した。
両親は信じがたかったろうが、特に反論もせず、それからはしきりに彼女の名前を呼んで励ましていた。


497 ○○ 2005/10/27(木) 22:39:32 ID:vYtCijxl0
神社につくと、オレは彼女の耳から携帯をとり自分の耳にあてた、
電話からは、オッサンのお経のような、呪文のような、そんな声が聞こえる。
「つきました!」
『~~~、、!そうか!すぐに前お前が入った建物まで運べ!』
オレとお父さんで急いで彼女を神社の裏手の建物に運んだ。
オッサンはなんか、神々しい格好をしていて、頼もしかった。
「彼女をここに!」
言われた通り、彼女をオッサンの前の布がひかれた場所に寝かせる。
オッサンはお経のような、呪文のような、歌のような。そんな言葉を発しながら、彼女の身体に手をかざしたりしはじめた。
たまに普通の日本語っぽい言葉も聞こえた。
そのうち彼女に変化があった。
「うぅ~~、うぉおお~~。」


498 ○○ 2005/10/27(木) 22:40:13 ID:vYtCijxl0
うなり声があがったと思うと、彼女は目を見開いて
「またかー!またかー!おのれー!おのれー!」
とすごい形相で叫び出した。身体は反り返り、たまにドスンと床に落ち、すぐ反り返る。
お母さんはその様子を見て気を失ってしまった。
オレももう身体がありえないくらい震えていた。
「違う!違うぞ!この男は違うのだー!」
「ヒャーッ!ヒャーッ!Y~~~~~!Y~~~~~!」
卒倒寸前のオレをオッサンはいきなり捕まえて、
彼女の目の前に突き出した。
「よく見るがいい!おまえの愛した男か!違うであろう!」
すごい彼女の形相。いや、これはあの女の顔なのか。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、違うんです、ごめんなさい、、、」
オレは絵馬を外したことを心のそこから謝った。


499 ○○ 2005/10/27(木) 22:40:50 ID:vYtCijxl0
「~~~~~~~~~~~~~~~~。」
声にならない声で唸っている彼女、、、そのうちそれはすすり泣きのようになっていった。
オッサンはそれをみはからったように、彼女の横にそっとしゃがみこみ、今迄とはくらべものにならないくらい小さな声で語りかけていた。
オレは腰が抜けて放心状態だった。横では彼女のお父さんもへたり込んでいた。
やがて、彼女はだんだん落ち着いた様子になり、オッサンは最後の仕上げとでもいうように、立ち上がり、またお経のようなものを呼んで、オレらの前にしゃなりと正座した。
「もう、大丈夫です。」
それを聞いてオレは涙がボロボロ出た。声をあげて泣きじゃくってしまった。
お父さんとオッサンがいろいろ話をしていたようだが、よく聞いていない。

彼女は気を失ったままで、意識が戻ってからでいいので、病院に行くようにと言われたらしい。
オッサンは帰り際にオレに話した。


500 ○○@終わりです。 2005/10/27(木) 22:42:02 ID:vYtCijxl0
「正直あの程度でここまでつかれるとは思わんかった。あんたぁ、よっぼど気に入られたんじゃのぉ。もう祓ったから心配いらん。
が、もう彼女には会うな。未練はそうとうなもんじゃ。またあんたと一緒におればああなるかも知らん。もう会うな。お互いの為じゃ。気の毒じゃがそうせぇ。」
彼女のことは好きだったので、ショックだったが、やむを得ないと思った。
オッサンは続けて、
「できればの、、、引っ越せ。この土地を離れぇ。それが一番安全じゃ。もとはと言えばあんたの軽はずみな行動が原因じゃ、反省せぇ。」
引っ越しはちょっと、、、と思ったが、やっぱりやむを得ないと思った。学校もやめなきゃ、、、。
その後彼女の両親に送ってもらった。お父さんは、こうなったのは君のせいだが、助けてくれたのも君だから礼を言う、と言ってくれた。
お母さんはずっと黙ってた。
オレは両親にもう彼女とは別れ、自分もこの土地を後にし、戻らないと約束した。
お別れも言えないなんてつらくて涙が出た。

その後オレは学校をやめて地元に戻り就職した。
その頃つるんでいた友達(心霊スポットを一緒に回った友達2人も)もちょくちょく遊びに来てくれたが、
誰も彼女のことや、あの夜の後日談に触れるやつはいなかった。
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 08:41Comments(0)怖い話

2010年09月28日

心霊イイ話 紫陽花

紫陽花
941 名前:1[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 23:18:17 ID:6TDAqokh0
去年の今頃、ばあちゃんが死んだ。ずっと入院生活だったし、医者からも
「いつ逝ってもおかしくない」
と言われてて心の準備はできてたはずだったが、やっぱり悲しくて、棺の中
のばあちゃんの顔を見れないまま葬式進行、出棺になった。
みんなで棺に花を入れていたら、母が
「あっ! お母さん紫陽花大好きだった!」
といきなり叫んだ。入れるために用意されていた花の中に、紫陽花は無かった。
好きだった花だし入れてあげよう! となって、私と従姉妹二人と叔父で車に
乗り、あちこちの花屋に行ったが、何故だか紫陽花はどこにも売ってない。
葬式屋(?)に出棺を待ってもらっている状態だったので、遠くの花屋まで
行く時間は無い。仕方なく帰ろうとしたら、道沿いの家の庭に沢山の紫陽花が
咲いてるのが見えた。その紫陽花の横に、初老の男性が立って何かしていた。
あの人に言えば譲ってくれるかも! と叔父が言って車を止め、全員で男性の
元へ走った。
あの、と話しかけると、男性はすっ、と、今切ったばかりのようなきれいな
紫陽花を束で叔父に手渡した。
「ほら、早く行ってあげなさい」
そう言って笑う男性に私たちは何度も頭を下げ、急いで帰り、無事にばあちゃ
んの棺に紫陽花を入れる事ができた。私も入れたが、その時初めて見たばあち
ゃんの顔は、安らかでまるで寝てるみたいだった。

942 名前:2[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 23:19:25 ID:6TDAqokh0
翌日、私たちは「お礼をしなきゃ」とお菓子を持ってその家を訪ねた。
けど、着いたら。そこ、どう見ても空き家。昨日見た時は、確かに普通の家
だったのに。
屋根瓦とかはがれてるし、壁も一目見て「腐ってる」とわかるような状態。人
の気配もしない。でも、昨日見た紫陽花は確かにそこの庭に生えてる。近所で
他に庭に紫陽花がある家は無かった。
叔父と一緒に「確かにここだったよね?」とうろうろしていたら、従姉妹が
「よそのおじいさんが、独断で譲ってくれたんかね?」
と言い出した。
そうかも……と私たちは納得しかけたが、その時改めて考えてみると、あの
男性は私たちが何も言わないうちに紫陽花を渡してくれた。
いくら私たちが喪服だったからって、そんなすぐ用件がわかるだろうか?
それに、私たちが男性に話しかけた時、男性は既に手に紫陽花の束を持ってい
たようだった。まるで、私たちが来るのがわかっていたように。

私も叔父も従姉妹も、何となく黙ってしまい、結局空き家の玄関にお菓子を
置いて帰った。誰もいない家に何度も頭を下げて。

あれから一年経ったが、いまだに不思議。
その家とばあちゃんとの縁も見えない。
けど、あの家に住んでいた人以外の「何か」が、私たちに優しくしてくれたの
かな、と思っている。

  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 23:53Comments(0)心霊ちょっとイイ話

2010年09月28日

心霊イイ話 おばあちゃんのすごろく

 スレ違い



オレは小さい頃、家の事情でばあちゃんに預けられていた。
当初、見知らぬ土地に来て間もなく当然友達もいない。
いつしかオレはノートに、自分が考えたすごろくを書くのに夢中になっていた。
それをばあちゃんに見せては
「ここでモンスターが出るんだよ」
「ここに止まったら三回休み~」
ばあちゃんはニコニコしながら、「ほうそうかい、そいつはすごいねぇ」と相づちを打ってくれる。
それが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。
やがてオレにも友達が出き、そんなこともせず友達と遊びまくってたころ
家の事情も解消され、自分の家に戻った。ばあちゃんは別れる時もニコニコしていて、
「おとうさん、おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ」と喜んでくれた。

先日、そのばあちゃんが死んだ。89歳の大往生だった。
遺品を整理していた母から、「あんたに」と一冊のノートをもらった。
開いてみると、そこにはばあちゃんが作ったすごろくが書かれてあった。
モンスターの絵らしき物が書かれていたり、何故かぬらりひょんとか
妖怪も混じっていたり。「ばあちゃん、よく作ったな」とちょっと苦笑していた。
最後のあがりのページを見た。「あがり」と達筆な字で書かれていた、その下に

「義弘(オレ)くんに友達がいっぱいできますように」

人前で、親の前で号泣したのはあれが初めてでした。
ばあちゃん、死に目に会えなくてごめんよ。そしてありがとう。
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 23:26Comments(0)心霊ちょっとイイ話

2010年09月28日

コワイ話 神谷のおばさん

神谷のおばさん


164 1/7 sage 2009/08/17(月) 18:35:43 ID:XLD8z8zdO
俺が中学の時「神谷のおばさん」という有名人がいた。
同級生神谷君の母親なので「神谷のおばさん」な訳だが
近所は勿論、同じ中学の奴ほとんど神谷のおばさん知ってる位有名人。
見た目は普通のおばさんなんだけど、とにかく話を聞くのも話すのも上手い人で
地元じゃ有名なヤンキーすら「神谷のおばさんに怒られちゃしょうがない」って悪さ止めるくらい。
俺達中学生の下らない悩みとか相談を真剣に聞いてくれたし
本気で怒ったり励ましたりしてくれる人だったな。
親とか先生には話せないことを相談出来る大人って感じ。皆の母ちゃんっていうか。
で、神谷のおばさんといえば「怖い話」って思い出す位、怪談物が得意だった。
内容は多分よくある怪談なんだけど、とにかく話し方が上手いんだよ。
滅茶苦茶怖くて、女子なんかキャーキャー大騒ぎになるくらい。
そんな神谷のおばさんに関する話。

俺が中2の秋、クラスに転入生が来たんだよね。
秋山君っていったと思う。田舎だったからあんまり転入生とかなくって
結構注目されてたような気がする。
背が高くて、顔立ちも整ってていかにも女に受けそうな奴だなぁってのが俺の第一印象だった。



168 2/7 sage 2009/08/17(月) 18:38:02 ID:XLD8z8zdO
最初の頃は皆秋山の周りに行ってあれこれ世話してたんだけど
日が経つにつれ、秋山は皆から避けられていった。
「犬に石ぶつけてた。犬が怪我しても止めないの」
「猫をおもいっきり蹴って。猫がピクピクして身動きしないのを踏みつけようとした。」
勿論担任の耳にも入り、注意されたみたいだけど
母親が乗り込んできて、学校で悪いことしてないでしょう!
勉強だって出来るんです!(実際成績はトップクラスだった)
犬猫に何したって成績良ければいいじゃないですか!と大騒ぎしたらしい。
今でいうモンペだったんだな、母親。
噂では前の学校でも問題起こして母親と学校が揉めたらしく
それで両親が離婚、母親の実家に戻って来たってことだった。
うちの母親が地元出身で、この秋山母のことも良く知ってたとかで
そんな噂も俺の耳に入ったわけ。
しかしうちの担任は熱血漢で、はいそうですかとは引き下がらない。
命の大切さ!弱いものを慈しむ心!教育とは勉強だけじゃないんですよ!と全面的に争う姿勢。
日頃担任をうざがってたヤンキー連中すら「全くだ」と応援してたのがおかしかった(笑)



171 3/7 sage 2009/08/17(月) 18:40:08 ID:XLD8z8zdO
とにかく秋山は怖かった。ヤンキーとかの不良に感じる怖さじゃなくて
得体が知れない闇みたいで、本気で皆怖がってた。

ある日、俺が神谷ん家に遊びに行くとちょうどおばさんと神谷が買い物に行くところだった。
近所のスーパーなんだけど米やら重いもの買うから付き合うんだとのこと。なら俺も付き合うよ、と三人でスーパーに向かう。
買い物中、秋山が少し離れた所にポツンと立ってるのに気付いた。秋山の家はここから大分離れてる。ちょっと買い物にしては不自然だった。
俺は神谷の事を肘で小突いた。神谷もすぐに秋山に気付いたみたいだった。
「何でこんなとこにあいついんの」
「知らねぇ」
ひそひそやってたらおばさんが後ろからスッと顔出した。
「あれ、あんたが言ってた秋山君って子?」と呟く。
良く分かったな~と二人でビックリしてたら
「アレは駄目。近寄らないでね。それしか方法が無いわ」
それだけ言うとおばさんは買い物に戻っていった。
今までどんな不良でも決して見捨てなかったおばさんの一言がえらいショックだった。
「うちの母ちゃんがあんな事言うなんて」と神谷もかなり驚いたらしい。




174 4/7 sage 2009/08/17(月) 18:42:16 ID:XLD8z8zdO
それからしばらくして秋山がパッタリ学校に来なくなった。
でも誰も心配しなかったし、むしろこのまま来ないで欲しいという空気だった。
何回か母親が学校に乗り込んできて、イジメがあったはずだ!だから息子はおかしくなったんだ!と
騒いでいた。イジメは無かったけど、クラスで孤立していたのは事実だから
何かゴチャゴチャはしたらしい。
実は俺の家にも秋山母が来たんだよね(笑)うちの母ちゃんのこと、向こうも知ってたみたいで。
「あんたの息子が苛めてたんじゃないのか」
「うちの子が出来がいいから妬んでた」
「どうせろくでもない息子だろ、お前の息子が狂えば良かった」
最初は穏便に追い払おうとしたうちの両親も最後はかなりキレてたな(笑)
俺は何となく悲しかった。ああ、このおばさんも狂ってるんだなぁ…って。

三学期も終わり、春休みのある日俺は神谷の家に遊びに行った。
おばさんと三人でお喋りしてるうちに、ふと秋山の話になった。
実はずっと気になってたんだよね。なんで秋山に近寄らない方が良かったのか。
秋山は結局学校に戻らなかった。完全におかしくなっちゃって今でも病院らしい。



176 5/7 sage 2009/08/17(月) 18:44:05 ID:XLD8z8zdO
秋山母も離れた病院に入れられたらしい。秋山祖父母は我関せず。
あんなキ○ガイうちの人間じゃないから死ぬまで入院させておいてくれと言ったとか。
そんな話と家まで怒鳴り込みかけられた話との後、俺は神谷のおばさんに聞いた。
「結局秋山はなんだったの?」
おばさんは少し考えた後「人間ではない」と答えた。

一目見てわかったよね、もう人間じゃなかった。
本当の秋山君は多分普通の子だったと思うよ。小さい頃から少しずつ食べられて
本当の秋山君はもういなくなっちゃってた。
秋山君の皮の中にドロドロした念が詰まって人間の形になってるだけ。

俺も神谷も驚愕した!今まで「怪談」は良くしてくれたけど
こんな霊能力者みたいな事をおばさんが言ったのは初めてだったのだ
「な、なんでそんなことになっちゃうの?!怖いよ!」真剣にビビる俺(笑)
神谷も真っ青だった(笑)

親の因果が子に報い~ってやつかしらね?
あの家のお祖父さん、何人も人死なせてる。
直接殺した訳じゃないけど、あのお祖父さんのせいで死んだ人が沢山いる
秋山君のお母さんが歪んでるのはそのせい。




177 6/7 sage 2009/08/17(月) 18:47:31 ID:XLD8z8zdO
でもそれじゃおさまらなかったから秋山君までいっちゃったのね。
死んだ人の恨みとか呪いが禍々しいモノを呼んで
秋山君は食べられちゃった。可哀想に。
「そんなのないよ!じゃあ秋山悪くないんじゃん」神谷が言う

因果ってそんなもんなのよ。個人じゃなくて「血」に祟るの。親しい人とかね。
あんたらも心しておきなさいね。そういうのには人間の理屈は通用しないのよ

神谷のおばさんは最後こう言った

「見てなさい、あのお祖父さんだって」

さ~てお夕飯の支度しよっと!あ、木村くん(俺)も食べていきなさいね~と
おばさんは普通に台所に消えていった…
俺と神谷はすげぇ落ち込んでた(笑)だって、自分が悪くないのにそんな目に合うなんて怖すぎる…

何となくこの話は誰にもしない方がいい気がして(神谷のおばさんが変な人扱いされそうで)
俺と神谷だけの秘密みたいな扱いになった。俺も今や40近くなり、おばさんは鬼籍の人となったから投下した次第。

その後、秋山の祖父は病気になり、全身が麻痺。寝たきりになった。
祖母は看病疲れで亡くなり、じいさんは施設に入れられた。



179 7/7 sage 2009/08/17(月) 18:49:46 ID:XLD8z8zdO
秋山祖父は昔は強欲な金貸しやってて相当悪どかった、と後から聞いた。
じいさんが入れられた施設にうちの母親の同級生が勤めていて
その人情報だと、全身硬直していて座ることも出来ない
それなのに痛みが止まらない。いくら処置しても床擦れが治らない。
床擦れから感染して色んな病気になる、それなのに死なない。
「あれは生地獄だよ」と。

結局じいさんはつい最近まで、つまり20年近くそのままだった。
秋山母と秋山に関してはよく知らない。生きているのか死んでいるのかさえ。

結局全て偶然なのかもしれない。
秋山祖父はただ性質の悪い病気になっただけで
秋山母と秋山は精神病を患っただけ。
だって世の中には何も悪い事してなくても病気や事故で不幸な目にあった人はいっぱいいるし。

それでも俺は、いまだに墓参りや法事には真剣に参加してる
ご先祖様ありがとう、皆のおかげで俺は幸せに暮らしてます、と。


実は神谷のおばさんに関してはまだまだ話がある…
正直俺はビビりのため、色々怖かった(笑)
長文失礼しました。




  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 23:17Comments(0)怖い話

2010年09月23日

笑ったコピペ 敵の敵は味方だけど最終的には敵

66 :阻止押さえられちゃいました:2007/05/20(日) 15:32:24 ID:pHhtkTl5
週末に隣の州までドライブに出かけた4人の大学生が、月曜日の
試験に遅刻した。4人は口裏を合わせ、教授にこう言った。
「すみません、途中でタイヤがパンクしてしまって、時間通りに
戻って来られなかったんです」
事情を聞いた教授は彼らに同情し、特別に追試を受けることを
許可した。
追試験会場では、不正防止のために4人は離れた席に座らせられた。
問題用紙が配られ、試験官の合図と共に4人は用紙をめくった。


追試験問題:  パンクしたのは前後左右、どのタイヤか?
       また、パンクした場所と時刻は?


_____________


182 :阻止押さえられちゃいました:2007/06/10(日) 13:00:54 ID:ZkLSTWlf
 オフロードで鳴らした俺達軽トラ部隊は、安全性が低いという
濡れ衣を着せられ当局に規制されたが、
スクラップ工場を脱出し、地下にもぐった。
しかし、地下でくすぶっているような俺達じゃあない。
筋さえ通れば金次第でなんでもやってのける命知らず、
不可能を可能にし巨大な悪を粉砕する、俺達、特攻野郎Kチーム!

 俺はSUBARUサンバー。通称「田舎のポルシェ」。
リアエンジンと4輪独立サスの名機。
俺のようなオーバースペックでなければ百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。

 俺はHONDAアクティ。通称「田舎のNSX」。
自慢のミッドシップ高回転エンジンに、女はみんなイチコロさ。
ハッタリかまして、オフロードからオンロードまで、どこでも走ってみせるぜ。

 よおお待ちどう。俺様こそMAZDAポーター。通称「昔はよく見たアレ」。
ドリフト車としての腕は天下一品!
非力?絶版?だから何。

 MITUBISHIミニキャブ。通称「田舎のランエボ。」
農道走破の天才だ。たんぼのあぜ道でも突っ走ってみせらぁ。
でもリコールだけは勘弁な。

 俺達は、普通車の通らぬ荒地にあえて挑戦する。
頼りになる神出鬼没の、特攻野郎Kチーム!
オフロードの作業で助けを借りたいときは、いつでも言ってくれ。



__________

177 名無しさん@八周年 New! 2007/06/24(日) 23:22:51 ID:npHYx3tb0
50 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:2006/04/04(火) 23:14:26.71 i8UE+cve0
そういうのすごくよくわかる!寂しい一人暮らしだと、
会社や家族以外の人とのふれあいが結構うれしかったりするんだよね。
俺の場合は、その日一日は本当ついていなくて、会社で他人のミスが自分に
降りかかってきて上司にめちゃくちゃ怒られるわ、いつもの定食屋が混んでて
自分の注文忘れられ、担当のお客には怒られ(超理不尽な理由で!)、
ありえない量のサービス残業押し付けられてもうさんざんな状態で、帰るころには夜12時を回ってた......
こういうときは気分転換にいつもと違ったルートで帰るといいと思って
寄り道がてら見知らぬラーメン屋に立ち入ったら、
そこで偶然中学のときのクラスメート数人とばったり出会ったのよ。
特に盛り上がった会話はしなかったけど、一人暮らしの寂しい俺にとって
こういう偶然の旧友との出会いって、なんか元気でるんだよね。
おかげでどん底から抜け出せたよ。

52 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:2006/04/04(火) 23:19:42.96 jfiemV9s0
>>50
ラーメン屋にクラスメート数人って、何人くらいいたの?

56 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:2006/04/04(火) 23:28:11.46 i8UE+cve0
>>52
よくよく思い出してみると、結構な人数いたかも。
女子とかも、こんな子そういえばいたなーって子もいたな。 懐かしかった。

59 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:2006/04/04(火) 23:34:12.54 jfiemV9s0
>>56
OK それ同窓会だ

65 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:2006/04/04(火) 23:39:16.31 i8UE+cve0
>>59
ありがとう 今週中に死ぬ





__________



203 :阻止押さえられちゃいました:2007/07/22(日) 22:49:38 ID:Hzlq0e+b
サウナで立ち上がる瞬間に皮が戻って、見知らぬオサーンに
「皮戻ったぞ」と指摘された俺が来ましたよ。



__________


 216 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/04/08(火) 01:09:23 ID:18rpWWGoO
  カーセックスしてたらワイパーにラブホの割引券挟まれてた…いつのまにwww

 217 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/04/08(火) 02:34:18 ID:xMIaosAV0
  見事なプロの仕事だな。
  カッコよさすら感じるぜ。

 218 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/04/08(火) 03:06:18 ID:H86ef2FQ0
  >>216
  プロのテクニックを垣間見たなw



____________


127 名無しさん? 2008/05/12(月) 01:16:38 ID:???
うちはメイドさんが皿洗ってくれるよ

131 名無しさん? 2008/05/12(月) 01:17:32 ID:???
>>127
いくらだった?

146 名無しさん? 2008/05/12(月) 01:23:11 ID:???
>>131
メイド服4万した

147 名無しさん? 2008/05/12(月) 01:23:46 ID:???
>>146
おまえがやるのかよ



__________


64 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 10:49:57 ID:MgAoCf/rO
免許証のコヒ○ーがいる

「ピ」が打てなかったらしい



__________



819 :学生さんは名前がない:2008/05/01(木) 16:40:48 O
このスレで聞くのも恐縮なんですが、吉野家ってどういう注文システムなんですかお?( ^ω^)
松屋みたいに食券なんですかお?( ^ω^)
食べくらべしてみたいんだお( ^ω^)

821 :学生さんは名前がない:2008/05/01(木) 16:44:15 0
>>819
お新香とサラダは食べ放題だお( ^ω^)
勝手に取って食べまくるといいお( ^ω^)

885 :学生さんは名前がない:2008/05/01(木) 20:48:15 0
>>821
てめえ、一生恨んでやる
あやうく 警察沙汰だ




________

795 :陽気な名無しさん:2008/04/30(水) 03:27:14 ID:s1/k6Bl70
yahooの知恵袋

---------------------------------------------------

質問日時: 2005/11/22 20:26:36 質問番号: 6,853,163

スカトロでうんこを食べる人がいますが、病気にならないんでしょうか。
最悪の場合はどんな病気になるのか教えて下さい!


回答数: 2  ベストアンサーに選ばれた回答

回答日時: 2005/11/23 02:49:31 回答番号: 24,694,968

うんこを食べる時点でかなり病気ですからどうでも良いんじゃないですか。





__________


721 水先案名無い人 sage 2007/05/13(日) 02:08:14 ID:jppqSDxy0
フランスでは最初のHは声を出さないらしい

728 水先案名無い人 sage 2007/05/13(日) 02:28:56 ID:bm13aaks0
>>721
あたしはフランスに生まれないでよかった・・・orz
相手も初めてだったせいか不思議には思われなかったみたいだけど、
そうとう大きいらしい(///)

743 水先案名無い人 sage 2007/05/13(日) 03:20:33 ID:jppqSDxy0
>>728
フランス語の話です




__________

895 名前:Trader@Live![sage] 投稿日:2008/07/10(木) 00:22:27 ID:fI2psM7S
俺のバイト先は24時間営業している薬局で、店の前には店長が「客寄せ」のために
設置した、ものすごい勢いで左右に旗を振る電動式のパンダの人形が置いてある。

先日、俺が夜のシフトで勤務していたとき、入り口付近を掃除しようと思って外に出たら
OL風の女性が、そのパンダの人形をじーーっと見つめていた。
近所でもキモイと評判のパンダなので、ああまた注目されてるなと、たいして気にもせず
掃き掃除をしていたが、どうもそのOLの様子がオカシイ。

パンダから目をそらさないまま、少しずつ歩み寄り、パンダとの距離を縮めていく。
何がしたいんだろうと不思議に思って見ていたら、突然OLが片手を振り上げて
構えの姿勢をとった。そしてパンダの持つ旗が大きく右に振られたときを見計らって
がらあきになったパンダの顔面をドッと突いた。

呆気にとられている俺の視線を気にすることもなく、OLはパンダが旗を右に左に
振るたびに、正面にできる隙をついてパンダの顔をど突くど突く。
一定のリズムで、餅つきの杵のようにドッ・・・・ドッ・・・・・ドッと。

俺はしばらく黙って見ていたが、あまりにも怖いし、客の目によくないし、
何よりパンダの頭がグラグラし始めたので、勇気をふりしぼって、OLを止めた。
しばらくすると「あー!いたー!」という叫び声と共に、数人の男女が走ってきた。
明らかに酔っ払っている男たちは、OLをとっ捕まえると引きずるようにして去っていった。
その場に残って何やら携帯で連絡している女の人に何があったのか聞いてみたら、
さっきのOLは会社の飲み会が終わって居酒屋を出たとたん
「今ならあいつに勝てる気がする。ていうか勝つ」と言い残してどこかへ消えたそうだ。



___________

712 :名無しさん@6周年:2006/05/22(月) 01:37:05 ID:4g5lLn4S0
各国の車の選び方

■アメリカ人の買い方
一番でかいの ←大きいものは良いという大雑把な価値観
一番馬力のあんの ←パワーがあれば良いという大雑把な価値観
一番安いの ←安ければ良いという底抜け状態
じゃ、これ ←考えない

■日本人の買い方
トヨタの車が欲しい ←無難なものがいい
何となくAWDは譲れない ←根拠のないスペック思考
200馬力は欲しい ←不必要なスペック思考
試乗せずに買う ←メーカー妄信

■ドイツ人の買い方
このバンパーはリサイクル可能か? ←執拗な環境配慮
このエンジンのCO2は? ←しつこいぐらい執拗な環境配慮
カタログでは分からんから現物を見せろ ←現物主義
試乗させろ ←徹底的な現物主義

■フランス人の買い方
なんだ?ドイツ製なのか! ←未だにドイツ製品に対する敵意
やっぱドイツ製なんだよな ←欲しいものがドイツ製であるくやしさ
ドイツ製じゃないとな ←バカにしつつドイツ車が欲しくてしょうがない
まぁ〜同じEUだから ←無理やりの合理化。

■イタリア人の買い方
まず販売店の女の子をナンパ ←車を買いに来ている
説明を聞くフリをしてタッチ ←車を買いに来ている。
食事に誘う ←車を買いにきている。
そのまま帰る ←二度と来るな



__________

634 名前:名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage] 投稿日:2008/11/27(木) 14:56:43 ID:e2lQL0Zb0
綾小路きみまろの漫談思い出したw
「(タクシーの)運転手さんは車の運転が好きなんですねえ」
 「ええ。ハンドルを握って死ねれば本望です」


__________



426 :阻止押さえられちゃいました:2008/12/19(金) 10:34:12 ID:JMY8bg/u
長い間わたしたちは見つめあっていた。
まだお互いに触れ合ってもいないのに あの人はしっとりと汗をかいていた。
あの人の吸い込まれるような青い目に見つめられると、自分がほとんど裸でいることがひどく無防備に思われてくる。
あの人の故郷のあのヨーロッパの小さな国では、男の人はみなこんなにたくましいのだろうか、そんな思いに心を漂わせていると、ふいに彼がこちらに手を 伸ばし、気がつくとわたしはそのがっしりした腕の中に抱きすくめられていた。
彼はわたしの耳元で激しくあえぎながら、いつもの性急さでわたしの体を覆うたった一枚残された布切れに手を伸ばしてくる。
いけない。またいつものように 彼に主導権を握られてしまう。
わたしは必死で抵抗するが、もう手遅れだった。
彼は腰を打ち付けるようにしてがぶり寄ると、わたしを土俵の外に押し出したのだった。
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 08:57Comments(0)笑えるコピペ

2010年09月23日

コワイ話 インだよ・・・

978 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:01/09/05 04:09 ID:MboWOdYo
インだよ…

犯罪・・・これは、必ずしも本人の責任で起こすものでもないようです。

今から2年前の6月、自分の所轄の精神病院から一人の患者が自分の父親を刃物で刺し、
逃げるという事件がありました。
無線で連絡がありましたが充電池が切れてしまい、最後まで聞けませんでした。
同地区を警邏中、 1人の女性を見つけたので
「この辺は、物騒なんで早く 帰ってください。」と、不安を与えないよう言うと、
女性は振り返りました。


979 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:01/09/05 04:10 ID:MboWOdYo
左手には血まみれの包丁を持ち、目はサメのような目をしてました。
そうです。 男性だと思っていた被疑者は、女性だったのです。
信じられない力で、殴られ私は、頬骨を割るという重傷を負い、
その後駆けつけた二人の警官と私の3人がかり でやっと取り押さえました。
私は、両肩を押さえ、顔の側に自分の顔を近づけた時、その女は、こう言ったのです。
「わかったよ。この女の体は、諦めてやるよ・・・。」
私は「誰だ・・・お前?」 といいました。
すると、 女は、「インだよ・・・」といいました。
後日、以前お話した新野さんにこの事を話すと、
「俺が扱った殺し、麻薬でインを名乗った奴は、四人 いたな。」といいました。
その後「・・・同じ奴かもな。 まだ、やりたりないのか・・・」とポツリ。
女性ですが、衰弱死したそうです。


980 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:01/09/05 04:12 ID:MboWOdYo
インだよ…(続)

投稿後、「イン」について気になり、
新野さんに連絡をとったところ、新野さんは、
「色々、聞いてみると被疑者だけでなく、
自殺者のなかにも遺書のなかに「イン」の名 が書いていた奴がいるらしい。
もちろん、こんなこと、 書類には、書けないがな・・・。」 とのことでした。
そして、「お前も、もう奴には、関わるな。
あいつは、刑法が適用されないぶん、警察の手には、 負えない。」と言いました。
今、「イン」を知っているのは、私と新野さんだけです。
他の警官は、錯乱した状態の産物だと思ってるみたいです。

  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 08:56Comments(0)怖い話

2010年09月20日

心霊イイ話 男が涙を見せるとき

男が涙を見せるとき

644 名前: 愚か者 投稿日:2001/04/07(土) 00:33
誰が言ったか忘れたが、男が涙をみせていいのは、財布を落とした時と
母親が死んだ時だけだそうだ。
そんなわけで、人前ではほとんど泣いたことのない俺が
生涯で一番泣いたのはお袋が死んだ時だった。

お袋は元々ちょっとアタマが弱くて、よく家族を困らせていた。
思春期の俺は、普通とは違う母親がむかついて邪険に扱っていた。
非道いとは自分なりに認めてはいたが、生理的に許せなかった。
高校を出て家を離れた俺は、そんな母親の顔を見ないで大人になった。
その間実家に帰ったのは3年に1回程度だった。

俺も30を越え、いっぱしの家庭を持つようになったある日、
お袋が危篤だと聞き、急いで駆けつけた。
意識が朦朧として、長患いのため痩せ衰えた母親を見ても、
幼少期の悪い印象が強くあまり悲しみも感じなかった。

そんな母親が臨終の際言った。
「ダメなおかあさんでごめんね」
精神薄弱のお袋の口から出るにはあまりにも現実離れした言葉だった。
「うそだろ?いまさらそんなこといわないでくれよ!」
間もなくお袋は逝った。




645 名前: 愚か者 投稿日:2001/04/07(土) 00:34
続き

その後葬式の手配やらなんやらで不眠不休で動き回り、
お袋が逝ってから丸一日過ぎた真夜中のこと。
家族全員でお袋の私物を整理していた折、一枚の写真が出てきた。
かなり色褪せた何十年も前の家族の写真。みな笑っている。
裏には下手な字(お袋は字が下手だった)で家族の名前と当時の年齢が書いてある。
それを見た途端、なぜだか泣けてきた。それも大きな嗚咽交じりに。
30過ぎの男がおえっおえっ泣いてる姿はとても見苦しい。自制しようとした。
でも止めど無く涙が出てきた。どうしようもなく涙が出てきた。

俺は救いようがない親不孝ものだ。格好なんて気にすべきじゃなかった。
やり直せるならやり直したい。でもお袋はもういない。
後悔先に立たず、とはまさにこれのことだったんだ。

その時妹の声がした。
「お母さん、笑ってる!」
皆布団に横たわる母親に注目した。
決して安らかな死に顔ではなかったはずなのに、表情が落ち着いている。
うっすら笑みを浮かべているようにさえ見える。
「みんな悲しいってよ、お袋…。一人じゃないんだよ…」
気がつくと、そこにいた家族全員が泣いていた。

…あれから私はことあるごとに両親は大切にしろと皆に言っています。
これを読んだ皆さんも、ご健在であるならばぜひご両親を大切にして下さい。
でないと私のように親不孝の咎で地獄行き決定になってしまいますよ。  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 15:42Comments(1)心霊ちょっとイイ話

2010年09月20日

コワイ話 憑き護

憑き護


366 (1/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 15:38:12 ID:6yubSqQR0
流れぶった切って悪いけど俺が子供の頃に体験した話だ。

あれは忘れもしない小学五年の夏休み前のことだ。
古い学校でな、創立88年って位のボロボロの学校だったんだ。
一応改築やらなんやらで生徒の手の届くような場所はコンクリートで塗り固められていたが
天井付近や天井は木造だった。
今思うと変な感じだったよ。
んで、これまた年代物なプールがあるんだが、事件はそこで起こった。

いや、もう起こってたんだ。


379 (2/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 16:47:03 ID:6yubSqQR0
今思えば始めに起きてたのが、プールで泳いだりなんだりとしていると
足を捕まれる人が何人か出たんだ。
まあ怪談の類じゃよくある話だし、俺がいたクラスでそういう被害にあったって言う奴も
お調子者な奴やちょっと意識過剰な奴とかだった。
先生も「フザけてるせいでいたずらされるんだろう」と笑い飛ばしたりしていた。

はっきりとした形として現れたのが、俺のクラスが、プール授業の日だった。
その年に入ったばかりの新米の女のA先生(20歳かそこらで美人だった)
が授業見学のような感じで来ていた。
授業は普通に行われて自由時間になったので
担任やその見学に来てたA先生もプールに入ってみんなと遊んでいた。
突然A先生が溺れた。
正確には足がプール横にある溝に挟まって浮かんでこれなくなったらしい。
俺は近くにいなかったのでその場は見合わせていないが、
担任や、近くにいた男子でなんとか足を溝からはずして、
プールの上に引き上げたらしい。


380 (3/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 16:54:36 ID:6yubSqQR0
A先生は無理矢理足を引っ張ったので捻挫(だったか?)
とにかく怪我をしたということで保健室まで担任が連れて行った。
保護者がいないので俺らもプールから上がって着替えるように言われた。
俺の学校は、女子更衣室があったが男子更衣室がなかったので男子は教室で着替えていた。

着替えをしてる最中、A先生を引き上げたうちの一人が
「うちのプール、溝なんてあったか?」
と言った。
俺も溝なんて初めて聞いたし、そんなものあるなんて知らなかった。
クラスの連中も同意見だったようで誰も溝の存在は知らなかったらしい。
今考えると、人の足がハマるようなサイズの溝を学校が放置しておくだろうか?

384 (4/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 17:07:48 ID:6yubSqQR0
そんな話をしながら着替えを終え、女子たちも戻ってきた。
A先生にいつもベッタリとくっついていた女子2人組みは半泣き状態になっていた。
女子も溝の件について同じような話をしていたらしく、
男子、女子でお互いの話を繋ぎ合わせてみようということになった。

A先生から離れて遊んでた俺や数人のクラスメートは
A先生の溺れる状態を遠巻きみ見てるだけだったので自然聞く立場になる。
溝から引っ張り上げた男子数人は声を揃えて
「確かに溝はあった。足はプールの壁と壁の間に引っ掛かっていたし
実際先生のくるぶしと足の指先を掴んで引っ張りあげた奴も同じ証言をしていた。

しかし、女子の話によると先生を助けた後に
どんな溝かと確認したら、そんな溝は一切なかったという。
ただの平面で、プールの底面から壁に当たったらそのまま真横の壁のみだったという。
プールの側面を全体調べたわけではないがA先生のいた場所には溝はなかったそうだ。


386 (5/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 17:18:36 ID:6yubSqQR0
そもそもプールの水深はA先生が溺れるほど低くはない。
当時身長150cm満たない俺でも肩は出るくらいの水深だ。
女性とはいえ、そんな俺よりも背が高かったはずのA先生が
足がプール如きの溝に挟まったくらいで溺れるだろうか?

ああでもない、こうでもないと、男女で揉めてる所に
A先生にベッタリだった女子2人(この子らもちょっと関係あるのでB、Cさんとする)
のうちのBさんが、半ベソかきながら


「・・・・・顔があった」


と言った。

その言葉を聞いたCさんが凄い怖い顔をしながら
「Bちゃん!!!!」
と叫んだ。あの顔はたぶん一生忘れられない。怖かった・・・。

顔とか言われて何が何だかわからないし
ちょうど男女が揉めて騒いでる中だったせいもあ


389 (6/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 17:33:21 ID:6yubSqQR0


顔とか言われて何が何だかわからないし
ちょうど男女が揉めて騒いでる中だったせいもあって
誰も聞いてなかったようだが
CさんのBさんを一喝する声のせいで全員が静まった。

「顔ってなに?」
誰かが聞いたけど、BさんもCさんも二人でボソボソと言い合いをするだけになって
返答はこなかった。

二人とも元々微妙に人と接しないような性格をしてて
二人だけの世界を共有してるような雰囲気がいつもあったので
これ以上二人に触ってもしょうがないっということになりそのまま流すことにした。


390 (7/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 17:37:21 ID:6yubSqQR0
とりあえずA先生を心配している女子と好奇心強めな俺と男子数人で
保健室まで見舞いにいくことになった。


A先生は保健室にはいなかった・・・


保健の先生曰く、足の怪我が酷くてここでは応急手当しかできないので
病院まで搬送してもらったと言う。
子供ながらに俺たちは不信に思った。

A先生は2日後に学校に戻ってきた。


397 (8/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 18:39:09 ID:6yubSqQR0


ちょっと話を前に戻す。
A先生が戻ってくる前の話だ。
学校では放課後になればプールが自由解放されていたが
A先生が溺れた日のは、学校側が調査のためだとかいう理由で
解放されなかった。

しかし、俺や溝から先生を助けたクラスメートで
本当に溝はあったのか?という好奇心を抑えきれず
放課後にちょっと忍び込むことにした。
プールのフェンス自体はそんなに高いもんじゃないので
簡単に乗り越えられた。

中に入ると、プールの水は全て抜かれていた。


溝は・・・・・なかった。


398 (9/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 18:40:22 ID:6yubSqQR

話をA先生が戻ってきた日に戻す。

A先生はおかしくなっていた。
はっきりとではないが顔も違う感じになっていて
前の印象はなかった。
ソレは日に日に状態が悪くなっていった。
色々変な行動があったが一番印象に残ってるものは
給食運搬用の台をリアカーのように押しながら、
俺の教室の前で止まりBさんとCさんに目を向けて手招きしていた。
無表情でだ。
担任の先生が苦い顔をしながら教室を出て行き、
A先生をどこかに連れて行っていた。


400 (10/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 18:41:10 ID:6yubSqQR0
六年生の水泳授業の時に
A先生が俺たちの授業の時のように見学にやってきたらしい。
前科もあるのでA先生は、他の先生にプールに入るのは堅く止められたらしい。
その日のA先生はおとなしく座っていたらしかったが
溺れてからおかしくなったA先生に
フザけてちょっかいをかけようと、六年の男子生徒が
「せんせー。溺れた場所ってあそこー?」とか聞きながら
A先生に近寄ったら
A先生の足にはとうもろこしを押し付けたような後がいっぱいついていたそうだ。
ちなみに、A先生はその場でニコニコしてるだけで何も言わなかったらしい。


その話を1年違いの兄弟がいるクラスの誰かが聞きつけて
うちのクラスでは瞬く間に噂になっていった。
足を小さな子供の霊に捕まれた跡だとか、
溝が異次元と繋がっててそこに行った証だとか。
話が広まりまくって担任の耳にでも入ったのか
担任が「人の陰口を叩くな」と怒っていた。



401 (11/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 18:43:37 ID:6yubSqQR0
調子よくなったな・・・・


数日経ったある日のこと
俺と友達数人で、さぁ帰ろうかと授業道具をランドセルに押し込んで教室を出た。
廊下の奥の方で誰かがうずくまっているように見えた。
出口に行くにはその廊下を突っ切っていくしかないので
そのまま廊下を進んでいった。
A先生だった。
A先生はなぜか廊下に大量の教材を撒きながら
ペタリと座り込んでいた。うずくまってるように見えたのはこのせいだと思う。

「あら、おはようございます」
A先生は放課後なのに朝の挨拶を俺たちにしてきた。
A先生は気分がいいのかどうかわからないが
授業はどうだ、とか学校は楽しいか、とかいじめはないか、
など色々聞いてきた。

わりと普通に話せる様子だったので
思い切ってA先生に足のことを聞いてみることにした。
ただ、まさか足をいきなり見せてくれとも言えない(恥ずかしいし)
ので、「靴のサイズいくつですか?」とか
子供なりに遠まわしに聞いていった。


402 (12/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 18:44:36 ID:6yubSqQR0
なんて言ったのかは覚えてないけど
友達が機転を利かせて足を見せあうように仕向けた。
A先生は溝にハマった足の方を
ズボンをちょっとまくりあげて見せてくれた。
たくさんのデコボコの跡があった。
確かにとうもろこしを押し付けた跡。に見えなくもない。

でもあれは
口を「イーッッ!!」って引っ張ってそのまま足に押し付けたような
歯型だった。
前歯や八重歯みたいな跡がクッキリついていて
大量の歯型を押し付けたような跡だった。
A先生がソレを見せて俺たちが
認識した瞬間を見計らったかのようにクスクスと静かに笑いだした。


403 (13/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 18:45:36 ID:6yubSqQR0

怖くなった俺たちは一気に校門まで逃げ出した。
全員事もあろうに上履きだった。
それほど必死だったんだと思う。
「あれ歯型だよ!」
「ドクロの歯のとこ押し付けたみたいな跡!!」
「あの人ヤバイって!」
上履きで出たけど誰も戻ろうとは言わず
その日はそのまま上履きで帰った。

次の日、A先生は至って普通だった。
おかしいままだけど昨日の事は何も知らないといった素振りだった。
ただ、ここから学校全体への異常が始まり出し


414 (14/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 20:23:18 ID:6yubSqQR0
OK。すまんかった。パソおかしすぎ・・・・('A`)
続きいきます。↓

次の日、A先生は至って普通だった。
おかしいままだけど昨日の事は何も知らないといった素振りだった。
ただ、ここから学校全体への異常が始まり出した


図書室の本が全て逆さまに並んでたり、
校庭のど真ん中に理科室のビーカーやフラスコが大量に割れてたり、
朝来るとカラスやハトが必ず学校に何匹か入ってきていることも何週間か続いた。
タチの悪いいたずらって事で学校側は用務員に夜の見回りとかをさせていたが、
結局犯人は見つからず、変ないたずらが続いていた。


俺のクラスでは
「きっとA先生が犯人だ!」
と話が持ちきりになっていた。
歯型の一件以来、俺と友達が話の中心になっていた。
そういった噂めいた話は人の好奇を引くせいか
A先生観察隊など名乗り出す連中もいた。
学校から家まで跡をつけるとか言っていつも見失っていたが・・・・


415 (15/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 20:23:48 ID:6yubSqQR0


忘れもしない7/22日
A先生が死んだ。
死因は変死らしいが詳しい原因はわからない。
家で死んでいたそうだ。
ただちょこっと新聞にも載っていた。
(母校バレるんで調べないでほしい。検索かけても出てこなかったから大丈夫とは思うが)
クラスの女子がA先生のこと書いてる、と言って新聞の切り抜きを持ってきていた。
小さな枠に「小学校の教師変死」という見出しで6~7行書かれてた。


なぜ死んだ日を明確に覚えているかというと
その次の日(7/23)に水泳の授業があって
Bさん、Cさん、俺と、A先生の足を見た友人が
揃いも揃って、プールからあがるとあのA先生についてた歯型がついていた。
足を引っ張られたとか、溝が出てきたとかはなかった。
みんな気味悪がって俺らを避けてくれた。
余談だが、そのせいで
その日楽しみにしてた給食のチーズハンバーグが俺と友人だけなかったのは忘れんぞ!


416 (16/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 20:24:55 ID:6yubSqQR0

俺ら自身も気味悪くて
皆で相談して担任に相談しにいった。
担任は俺らの話を聞くなり、すぐに車を出して
どっかの寺に連れてかれた。
「どこ行くの?」とか聞いても「後で話す」の一点張りだった。
寺につくと、急いで本堂のような場所に連れてかれた。
一休さんに出てくるような住職みたいな人に
「こいつらかぁ!こいつらかぁ!」と言われて
TVでよく見る渇を入れる棒みたいなので、俺と友達が肩を叩かれた。
俺はワケもわからずとりあえず怯えてた。
BさんとCさんの方は住職が一瞥して「魅入られたか・・・」
とボソリと呟いた。



417 (17/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 20:25:51 ID:6yubSqQR0
書き込めますように・・・・

その後、俺と友人、BさんCさん、と分けられ別々にお経を唱えられた。
お経の種類が違ったのかもしれない。
お経が終わったあと住職の爺さんに
「人の噂は人の恨みになる。好奇心で近づくな。喋るな。」
と教えられた。妙に心に染みた。
Bさんは残って俺と友人とCさんだけが担任の車に乗って学校に戻された。
そのあと職員室の奥にある応接室の方に連れてかれて
担任から事情を聞いた。
(小五の頃だから詳しいことは聞けなかったけど。)
「ここからは先生の独り言だから、ただの戯言だ。でも口外はするな」
という前置きだった。
子供の俺でもちょっとした緊迫感が伝わってちょっと怖かった。



418 (18/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 20:27:10 ID:6yubSqQR0
「憑き護」って知ってる人いるかな?
読み方はツキゴ。
担任曰く、A先生はその憑き護だったらしい。
憑き護っていうのは簡単に言うと生きた守護霊みたいなものらしい。
普通に生きてて、人を護ったりするけど、かと言って霊でもないらしい。
土地守とかに近い存在らしくて
要するに不幸を被る避雷針みたいな人なんだそうだ。
どこかの家計にそういうのが強く現れるのがあるらしく
鬼門、霊道、etc
とにかく霊的なモノで、普通の人には手がつけられないような
場所にそれとなく住ませるそうだ。
京都の方や奈良とかに憑き護は多く住まされてるとも聞いた。


担任の話に戻る。
理由は不明だが、プールでの怪異は大昔からあって
足を捕まれたりとかは本当にあるらしい。
それで溺れて大変な事件になったとかも結構頻繁にあったらしい。
困った学校側がA先生が憑き護だったのを調べて
学校に採用したそうだ。
そして問題の日、A先生はたぶん憑き護として
俺たち生徒の避雷針代わりに「プールの何か」に捕まれたみたいだ。
その後は、実際には病院に搬送されたのではなく
俺たちにお経を唱えてくれた住職のとこに行ったそうだ。


419 (19/27) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 20:27:51 ID:6yubSqQR0
その「プールの何か」がよっぽど強かったのか、
A先生が耐え切れなかったのかはわからないが
とにかくA先生はソレに負けたらしい。
学校としては憑き護によって怪異から解放されると思ったようだが
逆に憑き護がダメになってしまったとのことだ。


はっきり覚えてないが
話を聞いた時、俺と友達、Cさんは泣いたと思う。
A先生の足についた歯型を見た後の学校で起きたいたずらは
たぶん、憑き護のA先生が護りきれなくなり
今までおとなしくしてた何かが暴れたせいだと
子供ながらに解釈していた。
今でもそう思う。

最初のうちはA先生はヒーローみたいな存在で
俺たちを護ってくれてたんだよ。とか
誰かに話そうと思ったが、
俺は今まで守ってくれてた人をおかしな人呼ばわりしたり
いたずらの犯人に仕立てあげてたのだ。
そう思うと心が痛くなった。誰かに話す気はすぐに失せた。
罪悪感が強く残った。忘れもしない。


420 (20/21) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 20:29:18 ID:6yubSqQR0

担任もそれを俺たちにわかって欲しくて、たぶん
この話をしたんだと思う。
学校ではA先生を採る前などは、プール開きの日にお祓い。
何か変なことがあると夜にお祓い、など一時しのぎを繰り返してたそうだ。



翌日、Bさんは行方不明になった。
正確には家族ごといなくなったそうだ。夜逃げかな?
「魅入られたか・・・・」といった住職爺さんの言葉は
Bさんに向けての言葉だったのかもしれない。


421 (21/21) ◆eQDK6O81/s sage 2005/09/30(金) 20:31:46 ID:6yubSqQR0
その後俺たちの中でこの話をしなくなったし。
クラスでA先生の話が出ても無視することを徹底した。

今でもこの学校はあるし
俺が卒業するまでに溺れた人が結構いたから
たぶんプールの怪異もまだ続いてると思う。


文章繋がりにくかったらすまん。なに分慣れてないもんで。

以上です。長く待たせてすまんね。
再起しまくりで疲れたんでパソコンちょっと休ませます。


467 (x/x) ◆eQDK6O81/s sage 2005/10/01(土) 07:40:52 ID:Or0NQiaP0
おはようございます。
パソコン長時間稼動させてたのが原因らしく、調子はよくなったようです。
もう1台のパソコンはネットワーク不調、ノートは不明ですが動きませぬ・・・・('A`)

「憑き護」についてですが、説明不足だったようです。
話自体が長くなってしまったので省いたせいです。すまん。
俺も物心ついてからそういったモノに興味を持って色々気になって調べようと思ったのですが
ググったり図書館で文献など探しても出てきませんでした。
二年ほど前に小学校の同窓会があり、当時の担任も出席していたので、
話しにくかった事ですがもう月日が経ってたので憑き護について聞きました。
ただ、担任も人にちょこっと聞いただけなので詳しくわからないそうです。

「憑き護」
現代の通称で忌み言らしく、表に出て来ない言葉だそうです。
今の時代では憑き護本人が、憑き護だという事実は知らないそうです。
人によっては親から子に継がれて知ってる人もいるのかもですが。

大昔には憑き護は別の名称で呼ばれており
(その名称を話すと地域が限定されてしまうので伏せます)
厄災や飢饉などが起きた時に生贄として扱われていたそうです。


468 (x/x) ◆eQDK6O81/s sage 2005/10/01(土) 07:42:06 ID:Or0NQiaP0
憑き護といってもピンからキリまであるらしく、
避雷針として効果の強い人はそのまま何もないように生活していくそうです。
ただ、詳しくは不明ですがお寺だか国の何かだかに憑き護の家計は記録されてるらしく
霊の発祥が強い場所に何らかの理由を与えてその近くに引っ越させたりしているらしいです。
あと、一定期間に強く念が発生する場所には会社の出張とかで合わせて
期間の間だけその場に居させて念を鎮めさせるとかも聞きました。
(会社で意味のない出張をさせられた経験のある人は実は憑き護かも)

効果の弱い人の場合、家計の古い人が、自分が憑き護の家計だと知っている時には
避雷針の立場になる前にお寺などに連れて、表向きには心の修行ということで
滝打ちや禅などを行わせて、実際にはお寺にいる間に避雷針として強くするそうです。
効果が弱くて、家計についても知らない人は、残念ながらA先生のようなパターンに
なったりすることが多いそうです。勿論普通に生活できたりもするようです。
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 15:41Comments(0)怖い話

2010年09月20日

笑ったコピペ 奄美独立万歳

917 名前:なまえをいれてください[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 12:25:55 ID:pdPbKu94
娘と付き合いたいか。よしわかった。
しかし、私も親として、キミがどんな男なのか知っておきたい。
そこで、今から一緒に次の確認をさせてもらおう。

・キミのパソコンを「*.jpg」で検索して、検索結果を見せてもらおう。
・同様に、「*.mpg」「*.avi」で検索して、検索結果を見せてもらおう。
・同様に、「kakikomi.txt」というファイルがあれば見せてもらおう。

たったこれだけ確認させてもらえば、それでいい。
さあ、今からキミの家に行き、一緒に確認させてもらおう。

918 名前:なまえをいれてください[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 12:44:38 ID:e6PyJACB
>>917
*.zip
*.rar
も追加で

919 名前:なまえをいれてください[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 13:21:21 ID:Ge1SsD61
>>917
ごめんなさい。娘さんを諦めます。。。


102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/09/08(水) 13:54:39
「私もお父さんのお人柄を知りたいので、お父さんのパソコンを同様に検索させていただいてよろしいですか?」


103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/09/08(水) 14:21:56
>>102
「もちろんだ、ただしこのケーブルだけ外させて」


104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/09/08(水) 14:42:18
ケーブル外しても何の意味もないだろw


105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/09/08(水) 14:43:27
>>104
外付けなんでしょ


__________



106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/09/08(水) 16:28:01
【速報】鈴木宗男衆議院議員実刑確定で失職
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1283921099/

83 Ψ sage 2010/09/08(水) 13:53:34 ID:B0YWrPxN0
鈴木宗男(ムショ属 一期目)



__________




824 :本当にあった怖い名無し:2010/09/08(水) 20:15:01 ID:WFBC+mQq0
会話とはちょっと違うんだけど、駅で電話してた20代後半くらいの、
キャリアウーマンっぽいスーツ着たスラっとした美人
「もしもし。……え?」
「え?…あ、タカシ(仮)?タカシ?」
「お電話出れるようになったんだね、ママ居ますか?」
「違うよ、おばちゃんだよ、キヨコ(仮)おばちゃん」
「ぴーじゃなくて、キ・ヨ・コ(仮)!キヨコおばちゃんですよ!」
「ママはどこに居るの?」
「違うの、キ・ヨ・コ・おばちゃんです」

「ドルルル!ドルルル!ズボ!ごはっごはっごは!」(いきなりドスの聞いた声)

「………」
「そう!そうよ!キヨコおばちゃんです。よくわかったねー」
「タカシ、偉いねえ。でね、ママは?」
「あ、こらバイバイじゃなくて、バイバイじゃないの、ママにね、マ」
「あああ~!」

仕方ないなあって感じで鞄に携帯なおしてたけど
かなり綺麗な美人声の人だったのに
ドルルル!でドスきいたオッサン声になったんでびびった
キヨコ(仮)おばちゃんはいつもタカシ(仮)の前で何をしてるんだろう…


____________




771 :本当にあった怖い名無し:2010/09/07(火) 12:15:06 ID:8PHnYuWRO
「嗚呼、射精寸前」
 男悶絶。
「口内発射可?」
「不可」
 玉置成美曰。
「貴殿射精場所即我膣内」
 玉置成美舌技停止。萎縮物即硬直、聳立。先端、先走汁有。
「騎乗可?」
 玉置成美訊。男頷了解。
 玉置成美、硬直物添手、潤滑繁茂地帯誘導。
「嗚呼」
 玉置成美悶。
「我膣内、巨大硬直物挿入完了」
 玉置成美下半身躍動開始。一、二、三・・・
「嗚呼」
 男短声。
「謝罪」
 玉置成美呆然、運動停止。
「貴殿既射精!?」
「汝舌技巧妙故。御免」
「最低!!三擦半男!!」
 玉置成美絶叫。
「亀頭鍛錬不足!!貴殿包茎手術経験者!?」
「何故汝知其事実??」
 男墓穴。
 以後、男、性交時避妊具二重着用。




________


731 :本当にあった怖い名無し:2010/09/06(月) 10:46:33 ID:h5QUdCfW0

銃が人を殺すのではない。スティーブン・セガールが人を殺すのだ
合衆国内での主な死因は 1.心臓病 2.スティーブン・セガール 3.癌 である
スティーブン・セガールは本を読まない。彼は、ただ彼の欲する情報が得られるまで本を睨み続けるのだ
スティーブン・セガールは時計をしない。彼が今、何時何分か決めるのだ
毎晩、ブギーマンは寝る前に自宅のクローゼットにスティーブン・セガールがいないかチェックするんだ
小便で雪に名前を書く子供がいる。ところがスティーブン・セガールは小便でコンクリートに名前を彫る
神が「光あれ」と言ったところ、スティーブン・セガールに「『お願いします』だろ?」と怒られた
スティーブン・セガールはエッチアスケッチでWindowsVistaを走らせている
スティーブン・セガールはコードレス電話でも人を絞め殺すことができる
スティーブン・セガールは一輪車でウイリー走行できる
スティーブン・セガールはピアノでバイオリンを弾くことができる
スティーブン・セガールは点字でしゃべることができる
スティーブン・セガールは以前、無限まで数を数えたことがある。しかも2回
スティーブン・セガールはフル装填された銃でロシアン・ルーレットに勝った
Googleはスティーブン・セガールを検索しない。何故ならあなたがスティーブン・セガールを見つけるのではなく、スティーブン・セガールがあなたを見つける事を知っているからだ
平均的な居間にはスティーブン・セガールがあなたを殺すのに使える物が1242個ある。部屋そのものを含む
宇宙が膨張しているのは、スティーブン・セガールから逃れようとしているから
スティーブン・セガールは眠らない。待つのだ



__________


342 名無しさん@十周年 2010/04/29(木) 15:33:31 ID:HKxHubeK0
18の時に、神社の足場を親方の奥さんと2人で組んでいたら美人の巫女さん2人が休憩しませんか?とお茶を持ってきてくれた。
当時、童貞で硬派を気取っていた俺は無言で足場(3メートル)から飛び下りたが3超ロングのニッカ服だった為、
裾をひっかげて宙ぶらりんになったあげくズボンが脱げてしまい足場で顔とお腹を強打しつつ下半身丸出しで巫女さんの前に投げ出された。
落ちた時に体の側面を強く打ってしまいブッ!と屁をこきながら軽く失禁してしまった。
痛くて意識が朦朧としていたがオシッコだけは止めようと思ったがチョロ…チョロチョロと垂れ流し状態に…
帰ってから泣きながらオナニーした。

あの時の巫女さんの顔が今でも忘れられない…



___________




877 :名無し曰く、:2010/08/13(金) 23:59:55 ID:+2LS2aCk
きのう、また武将喫茶行って来た。
まず入店すると店員が一斉に「殿!よくぞご無事で…!」
と片膝をついて迎えてくれる。
コーヒー持ってきたときは「失礼いたす」と言って一口毒見、
常連に聞けば、20分の1くらいの 確率で毒入り(のふり)で
毒見役の人が悶絶するらしい。

軍師もいたりしてたまにオーダーに文句を言われる。
「殿!そのような品はふさわしくありませぬ。ここはケーキセットで敵の目を
欺くのです」

また、先代から仕えているという(設定の)爺もいて、うっかり水でも
こぼそうものなら鬼の形相で登場。
「若!何と情けなや!、若のお年の頃、お父上はご立派でしたぞ!
爺は亡き大殿様に会わせる顔がござりませぬ!ああ情けなや!情けなや!」
と大げさに叱り飛ばしていると、
「ご家老様、全てはこのおふぢの至らなさ、どうかおふぢをお叱り下さいませ!」
と乳母が来てかばってくれて、濡れたテーブルや服を拭いてくれるのである。

帰るときはやはり「ご武運を…!!」と言われた。


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511 本当にあった怖い名無し New! 2009/05/17(日) 12:08:53 ID:WEvGy3rnO
5年前の話です。夜中寝ていると窓をコンコンと叩かれました。
最初、気のせいかと思い無視していたんですが次第に音が大きくなっていき、さすがに怖くなりました。
こりゃ確かめるしかないと思い、一気にカーテンを開けた瞬間です…。
目の前に般若の面被って白い着物着た女の人がいたんです。
すげえビビりました。あまりにビックリして声も出せず、ただただ凝視してしまいました。
そしたら般若女が、顔をグーっと近付けて来て、鍵のところを指差し「開けて」みたいな動作をしたんです。
恐る恐る開けてあげました。
すると般若女はちょっと照れたような声で
「すいません。お家間違えたみたいで…○○さんのお部屋はどちらですか?」
と聞いてきました。
「あっ…隣です…」
「ありがとうございます!あの…通報しないで下さいね。ではまた」
と言い隣の部屋へ。数分後、隣の部屋から絶叫が聞こえたのは言うまでもありません。
隣の奴に何の怨みがあったのか知りませんが、萌えました。


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36 名前:車掌 ◆hp4sHCE4KiPh [sage] 投稿日:2009/12/28(月) 05:09:18 ID:zCbE/CeG
【長崎】「長生きしてください」 一人暮らしの老人につきたてのモチを配る 県立大生がもちつき大会を開催-佐世保
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1261935468/



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448 名無しさん@そうだドライブへ行こう New! 2007/01/22(月) 21:45:08 ID:aIwgHpsp0
オマワリが捕まえるときは例え+10km/lでもやるよ。
実際、先輩が捕まったし。
オービス自体は447のリンク先にもあるように
一般道だと+30km/l以上、高速だと+40km/l以上だね。


449 名無しさん@そうだドライブへ行こう sage New! 2007/01/22(月) 22:12:56 ID:U7yTlqZB0
>>448
どうでもいいけど、その単位は燃費だ。




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305 名前:民主党議員HPより[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 00:04:40 ID:Fc1An8HU
9条改憲は日本の為にならない。
日本人ではない朝鮮総連や民団でさえ、日本を心配して改憲への反対運動を行ってくれている。
私は日本人だが、「改憲すべき」などという者は、日本人として彼らに恥ずかしいと思います。

Q.中国から身を守る為、戦争に対する抑止力が必要では?
A.前提から間違っています。そもそも、中国は日本に派兵しようと思えばいつでもできました。
  なぜなら、日本には9条があるため、空母や長距離ミサイル等「他国を攻撃する手段」がない。
  つまり日本に戦争を仕掛けても、本国の、命令をだした幹部の命は絶対に安全なのです。
  「安心して戦争を仕掛けられる国」を、中国は、今まで攻めずにいてくれたのです。

Q.それは日米安保によるものでは? そして、その日米安保も絶対ではないのでは?
A.中国の良心を信じられないのはなぜですか? そして、日米安保は絶対です。
  知り合いの韓国人の評論家も「絶対だ」と言っていますし、私も同じ考えです。
  更に、9条が消えても米国の戦争に協力する義務は発生しませんが、米国が被害者の場合は別です。
  米国は日本を守る為に戦っても、(9条があれば)日本は米国を守る為に戦う必要がないのです。

Q.9条が本当に「平和」憲法なら、世界中で(日本以外に)1国も持とうとしないのはなぜか?
A.これは、日本以外のすべての国が誤っているとも言えます。
  「敵国に攻撃が届く国は攻められづらい」というのは、誤った負の考え方です。
  (もっとも韓国や中国の軍に関しては、日本の右傾化阻止の為でもあるので例外ですが)
  更に日本の場合、隣国が韓国・中国・ロシアと、GDP上位の安定した信頼できる国ばかりです。

Q.「9条改憲派」は「戦争反対派」。侵略者に戦争を挑発する、戦争憲法(9条)を撤廃したいのです。
A.それは、貧しい考え方ではないでしょうか?
  中国や北朝鮮を信じる「強さ」があれば、そんな考えにはならないはずです。
  日本が信じれば、彼らも信じるでしょう。そして、真に美しい関係が始まるのです。



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274 名前: 水先案名無い人 投稿日: 03/01/23 05:05 ID:iDdUR3N2
その日は友人とドライブをしていたんだ。
友人が猛烈に腹が痛いというので道の駅のトイレを使ったんだ。
速攻でトイレに駆け込んで行った友人をみて
「あぁ俺もションベンしていくか~」と思い同じトイレへ。
中に入り小便器で用を足していると個室の方から
「ブビッ!ブビバビバノンノ!」という感じの屁と糞が入り交じった
強烈な臭いと音が。
それが妙に自分のツボにはまったのかおかしくておかしくて
小便しながらゲラゲラ笑って
「くせーよバカ!しかもなんだよその音は!ハッハハー!」
ひとしきり笑い手洗場で手を洗い髪をいじってると
「ギィィィー」と。
お、でてきたか~っと鏡に目をやったんだ。
そこにいたのは鬼のような形相をしたどこからどうみても
カタギじゃぁないオッサンの姿だった。
俺はひざをカクカクさせながら車にもどるととりあえずドアロックして
友達が帰ってくるまで寝たふりをしてたよ。
すげー怖かったよ。



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855 名前:渡る世間は名無しばかり[] 投稿日:03/09/01 23:26 ID:+g1twGNU


ナイトライダーのような車だったらおちおち車内でエッチもできないな


913 名前:渡る世間は名無しばかり[] 投稿日:03/09/01 23:28 ID:0Ngk36+f
>>855
「そんな腰の振り方じゃダメですね、マイケル。」




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20 名前:名無しさん@5周年[] 投稿日:04/09/14 23:53:00 ID:T/OjOnWw
この前母親が見せてくれたメール

父「今スーパー 何かいりますか」
母「にんじん ちょこ くっきー 生理用のナプキン」
父「はねつき 多いひ はねないの 夜 どれ」
母「はねつき」
父「わかった でも恥ずかしいから買いません」
母「だめです 2個 ロリエ!」
父「はい」




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140 :阻止押さえられちゃいました:2007/04/28(土) 23:32:28 ID:9c2HTKbk
これは1965年の3月14日にニューファンドランドの海岸で、アメリカ海軍と
カナダ当局との間で交わされた実際の無線の記録である。

カナダ  「衝突の危険あり、貴艦の針路を15度南に変更されたし」

アメリカ 「衝突の恐れあり、そちらの針路を15度北に変更されよ」

カナダ  「出来ない。衝突の恐れあり、
       そちらの針路を15度南へ変更せよ」

アメリカ 「こちらアメリカ海軍の軍艦の艦長である。
      もう一度繰り返りかえす。 そちらの針路を変更せよ」

カナダ  「NO、それは不可能だ。もう一度繰り返す、
       貴艦の針路を変更せよ」

アメリカ 「こちらはアメリカ海軍太平洋艦隊最大級の航空母艦
      エンタープライズである。 我々は駆逐艦八隻、巡洋艦四隻と
      多数の艦船を従えている。我々はそちらの針路を 15度北に
      変更するよう要求する。もう一度繰り返す。そちらが15度北に
      変進せよ。 我々の要求が容れられなければ、艦の安全の
      ために対抗措置をとる用意がある」

カナダ  「エンタープライズ、こちら灯台である、どうぞ」



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141 :阻止押さえられちゃいました:2007/04/28(土) 23:42:24 ID:9c2HTKbk
1831──事業に失敗

1832──選挙に落選

1834──またもや事業に失敗

1835──恋人死亡

1836──神経衰弱

1838──またもや選挙に落選

1843──下院議員選挙落選

1846──下院議員選挙落選

1848──下院議員選挙落選

1855──上院議員選挙落選

1856──副大統領に立候補、落選

1858──上院議員選挙落選

1860──合衆国大統領当選


アブラハム・リンカーン

  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 15:41Comments(0)笑えるコピペ

2010年09月19日

心霊イイ話 桜




730 桜 New! 2009/08/16(日) 08:11:03 ID:WZcs/2Sc0
今は亡くなった父方のじいさんから聞いた話。

じいさんは子供の頃から、花見が大好きで、庭の桜が咲くのを楽しみにしていた。
桜が咲くとお母さん(俺の曾祖母)が団子を作ってくれて、家族で花見をするんだ
けど、当時だからお団子は御馳走で、それも楽しみだったって。

じいさんが8歳くらいの頃、曾祖父が桜の木を切って、柿の木を植えようとした
事があったのだが、じいさんがとてつもなくわんわん泣いて止めるから、じゃあ、
切らずにこのままにしようと言う事になったらしい。

昭和18年の2月、じいさん24歳の時、じいさんは、あと2カ月もすれば桜が咲
くと、凄く楽しみにしていたのだが、赤紙が来て出征しなければいけなくなった。
奥さん(俺のばあさんね)にも桜が見れんのは残念だなあってしきりに言ってたんだ。



731 桜 New! 2009/08/16(日) 08:11:54 ID:WZcs/2Sc0
つづき

それが、出征の日。家から出たら、じいさんは仰天した。
2月にも関わらず、桜の花がホンの5、6個だけど咲いていたのね。

「俺のために桜が咲いてくれた。」
そう言って、じいさんは涙を流した。後にも先にもじいさんが泣いたのはこの時
だけだったから、ばあさんは凄く驚いたらしい。

そんな事があったから、戦争が終わってからも、じいさんは桜を大切にした。
もうひとつ驚いた事に、じいさんが亡くなってから2年後、桜は後を追うように
枯死したって事。

今、庭には、枯れた桜から接ぎ木した、二代目の桜が毎年花を咲かせている。
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 08:51Comments(0)心霊ちょっとイイ話

2010年09月19日

コワイ話 哀しい先輩

哀しい先輩


353 ↑ sage 2005/08/18(木) 15:52:36 ID:7xSTJiD20

730 :1/3:2005/08/16(火) 23:44:40 ID:7Z+JcDgM0
俺の職場での話

俺の職場の先輩は面倒見がいいし、仕事もスゲーってほどじゃないけど
確実で取引先からも指名で仕事が来たりする。
ただ、ちょっと困ったとこは異様に家族のことを大切にしてること。
奥さんや娘さんのことを話し出すと止まらなくって、休日明けなんかは
家族となにをやった、どこへ行ったってことを写真を見せびらかして話してる。
それだけならいいお父さん、で済むんだけど問題は奥さんと娘さんが
既に他界されてること。
それ以外は本当に頼りになる人で、仕事にも支障がないからみんな
触らないようにしてすごしてる。


352 本当にあった怖い名無し sage 2005/08/18(木) 15:51:44 ID:7xSTJiD20
731 :1/3:2005/08/16(火) 23:45:53 ID:7Z+JcDgM0
で、いつぞやの忘年会のこと。
その年は割とデカイ仕事が成功したこともあって、忘年会はかなり豪勢だった。
先輩もいつになく上機嫌で普段は絶対にしない深酒をして、終いには歩くどころか、
いすに座ってるのもままならないことになってた。
そんな状態だから一人で返すわけにもいかないけど、先輩は家族が待ってるからと、
帰るといってきかない。
しかたなく社長命令で俺ともう一人の同僚で送っていくことになった.。

同僚は下戸で車に乗ってきていたので、その車で先輩のうちまで行くことになった。
(本当は同僚だけが送っていけといわれたのだけど、見捨てられずついていった)
先輩はどっから見ても酔いつぶれてるってのに、いつの間にか持ち帰りを頼んでて、
それをしっかり抱えてたのを覚えてる。


732 :3/3:2005/08/16(火) 23:46:39 ID:7Z+JcDgM0
先輩の家につくと、当たり前なんだけど家の中は真っ暗。いくらか回復してた
先輩は「もう寝ちゃってるなー」といって笑った。
お茶くらい出すからというのを、とっくに日付も変わってるしと断っていると
トタタタタタ ガチャ 玄関が開いた。
「なんだー、起きてたのか。お土産あるぞー」と、どこか嬉しそうな先輩。
真っ暗な家に入っていく先輩に俺らは、それじゃといって車に乗り込んだ。

車の中でガチガチ震えてる俺ら。
「……なあ、先輩は、なにと住んでるんだ?」

今でも先輩は、誰も写ってない奥さんと娘さんの写真を見せてくれる。
  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 08:51Comments(0)怖い話

2010年09月18日

心霊イイ話 オヤジの弁当

オヤジの弁当


355 本当にあった怖い名無し sage 2009/04/14(火) 20:50:13 ID:vNW4t+B+i
小1の秋に母親が男作って家を出ていき、俺は親父の飯で育てられた。
当時は親父の下手くそな料理が嫌でたまらず、また母親が突然いなくなった寂しさもあいまって、
俺は飯のたびに癇癪をおこして大泣きしたり、喚いたり、
ひどい時には焦げた卵焼きを親父に投げつけたりなんて事もあった。
翌年、小2の春にあった遠足の弁当もやっぱり親父の手作り。
俺は嫌でたまらず、一口も食べずにちょっとずつわけてもらったおかずと、
持っていたお菓子のみで腹を満たした。
弁当の中身は道に捨ててしまった。
家に帰って、空の弁当箱を親父に渡すと、親父は俺が全部食べたんだと思い、
涙目になりながら俺の頭をぐりぐりと撫で、
「全部食ったか、えらいな!ありがとなあ!」
と本当に嬉しそうな声と顔で言った。
俺は本当の事なんて勿論言えなかった。
でも、その後の家庭訪問の時に、担任の先生が俺が遠足で弁当を捨てていた事を親父に言ったわけ。
親父は相当なショックを受けてて、でも先生が帰った後も俺に対して、怒鳴ったりはせずにただ項垂れていた。

さすがに罪悪感を覚えた俺は、気まずさもあってその夜、早々と布団にもぐりこんだ。
でも、なかなか眠れず、やっぱり親父に謝ろうと思い親父の所に戻ろうとした。
流しの所の電気がついていたので、皿でも洗ってんのかなと思って覗いたら、 
親父が読みすぎたせいか、ボロボロになった料理の本と遠足の時に持ってった弁当箱を見ながら泣いていた。
で、俺はその時ようやく自分がとんでもない事をしたんだって事を自覚した。
でも初めて見る泣いてる親父の姿にびびってしまい、謝ろうにもなかなか踏み出せない。
結局俺はまた布団に戻って、そんで心の中で親父に何回も謝りながら泣いた。
翌朝、弁当の事や今までの事を謝った俺の頭を親父は、またぐりぐりと撫でてくれて、
俺はそれ以来親父の作った飯を残す事は無くなった。

親父は去年死んだ。
病院で息を引き取る間際、悲しいのと寂しいのとで、頭が混乱しつつ涙と鼻水流しながら、
「色々ありがとな、飯もありがとな、卵焼きありがとな、ほうれん草のアレとかすげえ美味かった」
とか何とか言った俺に対し、親父はもう声も出せない状態だったものの、微かに笑いつつ頷いてくれた。


  


Posted by アマミちゃん(野崎りの)  at 16:37Comments(0)心霊ちょっとイイ話

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アマミちゃん(野崎りの)
アマミちゃん(野崎りの)
小さい頃の夢はマザーテレサとジャンヌダルクでした。
あれから20数年、今では立派なメタボとなりました。